ぴあフィルムフェスティバルで上映された羽仁進監督作品
のうち、9月23日(火・祝)に『恋の大冒険』と『初恋・地獄篇』
を鑑賞した。
『恋の大冒険』はピンキーとキラーズの今陽子が主演の
ミュージカル・コメディ。
佐良直美や由紀さおりも出演しているドタバタ喜劇ではあるが、
高度経済成長期の1970年につくられたとあって、いずみたくが
音楽を担当、和田誠もイラストで参加するなど、綺羅星のような
人々により大胆な映画製作の実験にチャレンジしている。
『初恋・地獄篇』は、ATG映画のなかでも断トツの観客動員
を記録した映画で、羽仁進・寺山修司の二人が共同で
オリジナル・シナリオを執筆したとして知られている。
(実際にはほとんど羽仁進が書いたという話だった)
教護院出身でその後彫金師の養父母に引き取られた孤独な
シュン(高橋章夫)は、アルバイトでヌードモデルをしている
ナナミ(石井くに子)と知り合い、恋に落ちる。
そこから後のストーリーは初恋と言うには余りにも悲しい物語で
あった。
1968年という私が中学生になるころの東京が舞台なのだが、
今見るとずっと昔のように感じる。
「僕の映画には何が入ってくるのかわからないところがある」※
と語る羽仁進監督らしく、撮影時のハプニングが取り入れられ、
その偶然性がドキュメンタリータッチな印象を与える。
制作委員会方式でたくさんのスポンサーの顔色をうかがいながら
作り、TV上映やDVD制作を見込んでみんなが納得する無難な
映画ばかりの今から見ると、とてもTVでは上映できない場面が
多く、「自由」というか「解放区」のような映画だと感じた。
上映後、サプライズゲストとして何と羽仁進監督が登場した。
さらに映画監督山本政志氏の司会で主演のナナミ役の女優・
石井くに子さんも参加し、会場は大いに盛り上がった。

〈『初恋・地獄篇』羽仁進監督と石井くに子さん〉
※「季刊フィルム」no.2、1969年2月号
(一部敬称略・2014.10.27)
のうち、9月23日(火・祝)に『恋の大冒険』と『初恋・地獄篇』
を鑑賞した。
『恋の大冒険』はピンキーとキラーズの今陽子が主演の
ミュージカル・コメディ。
佐良直美や由紀さおりも出演しているドタバタ喜劇ではあるが、
高度経済成長期の1970年につくられたとあって、いずみたくが
音楽を担当、和田誠もイラストで参加するなど、綺羅星のような
人々により大胆な映画製作の実験にチャレンジしている。
『初恋・地獄篇』は、ATG映画のなかでも断トツの観客動員
を記録した映画で、羽仁進・寺山修司の二人が共同で
オリジナル・シナリオを執筆したとして知られている。
(実際にはほとんど羽仁進が書いたという話だった)
教護院出身でその後彫金師の養父母に引き取られた孤独な
シュン(高橋章夫)は、アルバイトでヌードモデルをしている
ナナミ(石井くに子)と知り合い、恋に落ちる。
そこから後のストーリーは初恋と言うには余りにも悲しい物語で
あった。
1968年という私が中学生になるころの東京が舞台なのだが、
今見るとずっと昔のように感じる。
「僕の映画には何が入ってくるのかわからないところがある」※
と語る羽仁進監督らしく、撮影時のハプニングが取り入れられ、
その偶然性がドキュメンタリータッチな印象を与える。
制作委員会方式でたくさんのスポンサーの顔色をうかがいながら
作り、TV上映やDVD制作を見込んでみんなが納得する無難な
映画ばかりの今から見ると、とてもTVでは上映できない場面が
多く、「自由」というか「解放区」のような映画だと感じた。
上映後、サプライズゲストとして何と羽仁進監督が登場した。
さらに映画監督山本政志氏の司会で主演のナナミ役の女優・
石井くに子さんも参加し、会場は大いに盛り上がった。

〈『初恋・地獄篇』羽仁進監督と石井くに子さん〉
※「季刊フィルム」no.2、1969年2月号
(一部敬称略・2014.10.27)