『ノア 約束の舟』と聖書を考える

津久井湖城山公園にて
<津久井湖城山公園にて>


近所のシネコンでハリウッド映画『ノア 約束の舟』を鑑賞しま

した。

ノアの洪水物語は旧約聖書の有名な一節であり、私は小学校の

聖書の時間で、チャプレンから興味深く聞いたのを覚えています。

創世記第6章には、地上に人の悪が増しているのを神がご覧にな

り、心を痛められて言われた記述があります。

『わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。

 人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを

 造ったことを後悔する。』


その後にノアが神に従う無垢な人で神と共に歩んだこと、3人の

息子セム、ハム、ヤフェトが生まれたこと、神の命によって箱舟

を作り、その後の大洪水に備えたことが詳細に書かれています。

私の記憶では「ノアは正しい人であった」ということと、洪水の後

神が世界を祝福されて「産めよ。増えよ。地に満ちよ。」と言わ

れたことをよく覚えています。

今回あらためて旧約聖書を読むと、箱舟の構造や寸法など事細か

に書かれていることに改めて驚きました。


さて映画ですが、聖書にはセム、ハム、ヤフェトの3人にそれぞれ

妻がいるのに対して、映画ではセムだけが妻帯者で箱舟に入ります。

しかもノアハムが街で見つけた若い女性を箱舟に乗せることを

許しませんでした。


歴史や伝説を映画化するときに、原作をどのように脚色するかが

脚本家の腕の見せ所ですが、聖書は否定してはいけないものだけに

映画化に当たって相当苦労したのではないかと思われます。

その点、箱舟の構造・寸法をはじめとして物語のあらすじが聖書に

そっている点は評価できますが、ノアやその妻・子どもたちの記述

については相当の脚色があり、議論の分かれるところかと思います。

(2014.06.25)