『鑑定士と顔のない依頼人』



(ツタの紅葉 2013秋)


見たいと思っていた『鑑定士と顔のない依頼人』をお正月休みに

シネコンの大きなスクリーンで鑑賞した。



鑑定士のオールドマンは美術鑑定については他の追従を許さない

自信満々の鼻についた老人で、各国でのオークションにもひっぱり

だこである。

ところが私生活では極度の潔癖症で、レストランではいつも一人で

食事をしており、妻も親友もなくけっして他人を信じようとしない。

そんな裕福で多忙な彼の元に1件の美術鑑定の依頼が迷い込む。

ところが何かと理由をつけられて依頼人になかなか会うことができな

い。


以降の内容は他に譲るとして、結末については観終わってから何週

間もたっているのにいまだにキツネにつままれたような感覚に包まれ

ている。

「そんなどんでん返しがあるのか!?ちょっとひどすぎやしないか…」

という感じである。

「あの伏線はどこに張られていたのか?」

などと興味は尽きず、それを確かめるためにもう一回見たいという気

がしてきた。

この物語を書いたイタリアの巨匠、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の

たくらみにコロッと引っかかったのだろう。

(2014.1.23)