渡辺謙主演の時代劇『許されざる者』の試写会に行ってきました。

『許されざる者』というタイトルの映画は洋画・邦画含めて複数ありま

すが、今回の邦画は1992年、クリント・イーストウッド監督・主演の

アメリカ制作の西部劇でアカデミー賞作品賞を受賞している作品のリメ

イクです。

製作会社が双方ワーナー・ブラザーズであるということも共通してい

ます(本作はワーナー+日活)。

そういう理由だからか、「最後の西部劇」と言われた原作に「日本の

時代劇」である本作を無理に合わせているような気がします。

主人公たちは「賞金稼ぎ」なのですが、保安官を警察署長に換えて

みても明治初期の北海道を舞台にした本作の時代考証として相当

無理があるな、と感じざるを得ません。

渡辺謙が一人で熱演している印象の強い映画ですが、

クリント・イーストウッドへのオマージュが強いからか、

脚本も原作映画に相当気を遣っている感じで、脇役である柄本明

佐藤浩市の演技が今一つ光ってこないのは残念

です。(一番後ろにいたわけではないのに台詞が聞き取れないとこ

ろがあって残念)

ただ、日本を舞台にした「西部劇」として割り切って観ればストー

リーがしっかりしているだけあって見応えがあります。

阿寒湖や北海道上川町で敢行したというロケ地の雄大な風景はある

意味「日本とは思えない」すばらしいものなので、一見の価値はあ

るでしょう。

(2013.09.10)

$市民政治と憲法の間/江川栄一-まゆ
(本文と写真は関係ありません)