3月29日。僕の誕生日。
こんな僕にも彼女ができたことがあって、今のところ最初で最後なわけだけれど。そして今となっては元彼女なわけだけれど。
そんな二人も、互いの誕生日にはメールをやり取りする。
「どうしてた?」
「元気でやってんの?」
「そっちは大変?」
そんな風に互いに近況を報告し合う。
未練がましい?
重々承知な訳で。だらだらと垂らして、醜く汚いとは分かっていても、心の隙間から垂れてしまう。
散々誰かには偉そうに説教しておいて、今になって恥ずかしい。
かといってストーカーとは断じて違う。
とにかくも。
僕は聞いた。
「未だに一人暮らし?」
もちろん予想、想像、妄想の予防接種は受けていた。
でも期待や希望や願望がぶくぶくと膨れだし、ネガティブを希薄にした。
「実は今、同棲してて。今年中に結婚しようと思ってる」
膨らんだポジティブはモノの見事に割れて、それはもう大きな音で割れて。リバウンドよろしく、代わってネガティブがぱんぱんに膨れだす。
誰とは言わないがひねた君あたりはきっと笑っているだろう。
僕だって笑ってやりたいのは山々だけれどね。そこまで起用じゃない僕には、泣きながら笑うのは少し難しい。
そして女々しい僕は。
「おめでとう!」
カッコつける。
「幸せだ。良かったな」
カッコつける。
「これでやっとほんとの友達になれるな」
カッコつける。
カッコ良すぎて、ほんとにダサい。ほんとブサイク。
オレの方が幸せにできるとか、オレの方がお前を想ってるとか、素直に噛み付いてやれば良かった。きっとどっちもおニューの彼には負けているんだろうけれど。それでも噛み付いてやれば良かった。
これでやっとほんとの友達になれるな。
だって、奥さん。
やーねー。
ケータイぶん投げてやろうかと思ったけど、壊れるからやめた。
もういいでしょ、この辺で。
ねっ。
すっきりしたでしょ。
次行こ、次。
あそこのTSUTAYAの子なんて可愛いよ。
あそこの携帯ショップのお姉さんなんかも美人じゃない。
こんっ
ちくしょう!!
