こんにちは。
今回は懸魚に関する様々な文献を掲載します。
懸魚に関する研究は元々非常に少ないので、どの文献にも本当に少しの文量しかないのですが、
他のことも大いに学べるので寺社建築等に興味のある方にはとてもおすすめです。
あくまで僕が調べた中で有益だと思われるものだけでして、
その他にも調べきれていないものもあると思うのでもしご存知でしたらお知らせください。
<懸魚について掲載されている文献>
○近藤豊 「19 妻飾」 「20 懸魚」 『古建築の細部意匠』 大河出版 2006.4.6
○稲垣栄三 図版解説部分担当 宮沢智士 「形式の伝承」 『ブック・オブ・ブックス 日本の美術●21 神社と霊廟』 小学館 1973.10.10
○太田博太郎 「神社建築の発生」 『日本建築史序説 補強第三版』 彰国社 2009.3.10
○細川潤次郎 佐藤誠實 廣池千九郎『古事類苑 居處部』 吉川弘文館 1979.10.25
○浅野平八 『風土の意匠次代に伝える民家のかたち』 学芸出版社 2000.2.25
○岡野忠幸 『建築古事記』 東京美術 1970.10.10
○川勝政太郎 「細部の名称と時代鑑別」 『古建築入門講話』 河原書店 1966.6.5
○前久夫 『古建築のみかた図典』 東京美術 1980.6.1
<懸魚を学ぶ上での屋根・切妻部分に関する文献>
○武者英二 吉田尚英 『屋根のデザイン百科 第二版』 彰国社 2009.8.10
○石田潤一郎 『屋根のはなし』 鹿島出版会 1990.4.10
○原田多加司 『屋根 檜皮葺と杮葺』 財団法人 法政大学出版局 2003.5.30
○伊藤ていじ・高井潔 『屋根』 淡交社 2004.5.3
○原田多加司 『古建築修復に生きる 屋根職人の世界』 吉川弘文館 2005.3.1
○原田多加司 『屋根の日本史』 中央公論新社 2004.12.20
○スメート・ジュムサイ 著 西村幸夫 訳 『水の神ナーガ アジアの水辺空間と文化』 鹿島出版
<懸魚を魚など民俗学的な観点から捉える上での文献>
○矢野憲一 『魚の民俗』 桜井満 1981.1.20
○田村勇 『海の文化誌』 雄山閣出版株式会社 1996.6.5
○高谷重夫 『雨乞民俗の研究』 法政大学出版局 1982.3.30
○高谷重夫 『雨の神―信仰と伝説』 岩崎美術社 1984.8.20
○芦田正次郎 『動物信仰事典』 北辰堂 1999.4.5
○西村朝日太郎 「漁撈文化の宗教的側面」 『海洋民族学 陸の文化から海の文化へ』 日本放送出版協会 1974.8.1
○福井勝義、鈴木正崇、小林達雄、吉田敦彦、堀信行、山折哲雄、田中雄一、松長有慶、山形孝夫、井桁碧 「祭りと水」 『水の原風景 自然と心をつなぐもの』 TOTO出版 1996.3.25
○井口卓磨 「千葉県銚子市飯沼町磯角家住宅主屋について」 『学術講演梗概集』 一般社団法人日本建築学会 2012.9.12
○川島秀一 『ものと人間の文化史 109・漁撈伝承』 法政大学出版局 2003.1.20
<絵様・写真からみた懸魚>
○麓和善 『日本建築古典叢書第九巻 近世建築書-絵様雛形』 大龍堂書店
○高橋晴俊 『図説 社寺建築の彫刻―東照宮に彫られた動植物』 東京美術 1999.2.10
○京都府教育庁指導部文化財保護課 『国宝重要文化財 教王護国寺 蓮花門・北大門・慶賀門・北総門 修理工事報告書』 1995.3
○京都府教育庁指導部文化財保護課 『国宝重要文化財 教王護国寺 蓮花門・北大門・慶賀門・北総門 修理工事報告書(図版)』 1995.3
○吉井博 『文建協叢書6 蟇股』 財団法人文化財建造物保存技術協会 2006.11.28
個人的には、日本の民俗学的な分野からみた懸魚(や建築)に非常に興味があります。
それらを勉強することで日本における様々な文化や伝承を知ることができるので、
興味のある方は歴史的な探究心のくすぐられることとなると思います。
それでは(・∀・)