山下達郎のライブに行ってきました。
ここのところ、忙しいわ、問題は起きるわ、プライベートでも細々としたものだけどいろいろあるわで心の余裕がなく、
はぁ〜、ライブ行く時間や気持ちの整理がつかないや。せっかく楽しみにしてたのに、こんな気持ちのままじゃ楽しめないかも…。
良くない言い方だけど、チケットも買ってたしせっかくだから行かないとな。と、弱気ななんともため息つきながら小雨の中行った訳ですが、
やっぱり、行って良かったーーーっ!!!(^o^)
↑この変わりよう(笑)
今回はすごく風通しの良い雰囲気と選曲。
ここのところ、秋、冬の季節にツアーだったのが、夏になったのもあるだろうし、
気のせいか、なんかフレッシュでしたね。
曲名とか進行とか言いたくて喉元まで来てるけど、言いませーん!(笑)
でも達郎さんがいつものツアーよりハッちゃける理由もありまして(来た人はわかるでしょ?)、そんな選曲の中、緩急自在な内容でこちらの感情まで揺さぶる訳です。
そうすると、いつもの流れが来てもなんか新鮮で、お客さんもいつもより程よい緊張感で、ただ盛り上がるのではなく、内に熱さを秘めた心からの声援ができたと自負しております!
普段より新規さんも増えたのかな?
立つタイミングも、拍手のタイミングもいつもよりバラバラだったけど、そんな決まりごとは時に退屈で、みんな思い思いに楽しんでるのが伝わりました。
今回、会場でCDを買いました。ライブアルバム「JOY」だけとある理由で持ってなかったので、コンサート会場で買うと、直筆サイン入りがあると噂で今日まで我慢してましたが見事にゲット!
昔、舞台から達郎さんが投げたタンバリンを偶然つかんで、後から見たら裏にサインが書いてあった号泣エピソードに続く2枚目ですね。
舞台デザインや照明も良かった。夕暮れ時のあの色は、初めて見るもののように沁みた。
そう、歌も演奏も背景も、すごく沁みたんです。
やっぱり普段、自分なりにがんばったり、悩んだりの中で時間を割いて見に来たからこそ、というのもあるんだろうな。
単純ですが、ライブ終わってから力がみなぎってきたような、前向きになれたような、そんな気分です。
若者の代弁者のような歌だったり、世間への反抗心を顕にしたような歌だったり、恋愛の歌だったりは、若い時は勢いもあってイケイケでウケやすいんだけども、
そのままでいくとアーティスト寿命も短い。
だって、リアリティーがなくなるし、金持ちになってるのに飢えたように歌っても嘘くさい。
もちろん本人は心は飢えたままだと言っても回りがそう受け取れないし。悩みどころですよね。
そんな中でも例えば佐野元春は、つまらない大人にはなりたくない♪と歌いながらも、「ぼくは大人になった」と宣言した。きっと、つまらない大人にはならなかったから自信からだろう。新しい世界が開けた。
桑田佳祐は、背広の中は金であふれてる♪と歌った。これもリアリティー。本人の世代やその時の状況を無理なく歌詞にする。人の本音や建前もユーモアで逆手にとる。だからいやらしくない。
もちろん、歌の中での話だけど。両者ともに、生き残ってるしまだまだ勢いもあるし。嘘がないんだよね、歌に込めてるものに。
山下達郎もぶれない。
たとえ海外からライブのオファーが来たって、
アリーナクラスでも楽に集客できても、
テレビ他の稼げるメディア仕事が来ても、
みんなとホールクラスで音楽と格闘できる幸せには敵わないのだろう。
こっちとしては、そんなおいしい仕事もどんどんやって!と思ってるけどね(笑)
でも恒例のようにホールで出会えると、勝手ながら、絆、みたいなものを感じてきます。
初めて見た胸踊るトキメキも良かったけど、
なんか心がつながってる感じの人に最良の歌を目の前で歌ってもらって、それがむちゃくちゃ心に沁みて、それがあの山下達郎とか。
このルーティンに快感を覚えると(笑)また行っちゃうんだよな。
どんな時でもまた、きっと(^^)