やっぱり、若いアーティストにカバーしてもらわないと、この先歌い継いでもらえないし、拡がらない。





もちろん、指名すればありがたくカバーしてもらえるとは思うけど、やっぱりサザンを好きな人(リスペクトしてる人も)に歌ってもらわないと、本当のトリビュート盤にならないからですね。





アメリカを始めとする海外では、もっともっと積極的にカバーやトリビュートライブとかやってますよね? 良い流れだと思うんですよ。







最近、CMでスピッツの「楓」が流れてて、やっぱり良い曲だから耳を持っていかれますし、映像の中では若い女の子が歌っています。





だから、若い人たちにすぐ受け入れられ、またまたヒットチャートを賑わせています。初めて知った若い人は、まず、iTunes等で1曲買って、さらに学校でも話題になったらアルバム、特にベスト盤でも探すと思います。




この流れが現在のサザンでは作りにくい。
おそらく、製作者側が使いたくても、使用料が高いとかなんとか私は知りませんが、こういう使い方がなされないんですよね。敷居が高いというか。。





前回でも言いましたが、いろんな企画盤、オムニバス盤にも使われない不思議。どんなに良い曲でも巷で鳴ってないと忘れられます。なんだかサザン本人以外は気安く扱えない、腫れ物に触るかのごとく(笑)






前置きが長くなりましたが、改めて今回調べたら若いアーティストとのつながりがほとんどありませんでした。。大いなる改善点だと思います。


小田和正さんも「クリスマスの約束」とか他アーティストとのイベントやってますしね。





とはいえ、60代のアーティストにしては、かなり浸透してる方なので贅沢な考えなんですが、もっともっとイケるのでは、と期待します。







だから、ラジオ「やさしい夜遊び」で年一回やってる『ベスト20』で桑田さんが褒めているアーティスト中心に組んでみました。
結局「指名」みたいになっちゃいますが。





逆に言えば、この『ベスト20』は絶対続けてほしいですね。選ばれたアーティストはみんな喜んでますし(喜びをツイートする方が多い)、そのファンにまで「あの桑田佳祐に選んでもらえた」と話題になっています。若い人とのつながりができます。










なんだかんだすみません(笑)
では始めましょう。歌ってもらいたい人はたくさんいますが、あくまで『サザンとの間で話題になった若い人のみで作るトリビュート盤』





CD ①


1、「Bye Bye My Love(U are the one)」/ SEKAI NO OWARI

「やさしい夜遊びベスト20」では、知ってる限りでは過去3回選び(スターライトパレード、Death Disco、Hey Ho)、桑田さんも20
11年の時、「デビュー時から目をつけてんだ。まだまだいくよこの人たち。間違いない。」
メンバーの誰だったか、猛烈なサザンファンがいますね。この歌もセカオワ風にアレンジしてもらいたい。



2、「あなただけを〜Summer Heartbreak〜 」/ 嵐

桑田さん「良い曲を受注して、ちゃんと歌いこなしてるよね。レコーディングもまじめにやってるのがわかる。本当に良いメンバーだよな」
松潤さんはサザン好きですよね。2015年ベスト20「愛を叫べ」5位。コーラスうまいからこの歌を。



3、「雨上がりにもう一度キスして」/ 西野カナ

「この子は歌うまいでしょ。何と言われようと好きだよ俺。サビなんかよくこのキックのパターンで歌えるなと思って感心しちゃう。「トリセツ」これもうレコード大賞にしろよ!アレンジも最高。ファンやスタッフみんなに愛されてるのがわかるね。」この歌、合うと思う。




4、「鎌倉物語」/ 半崎美子

桑田さん曰く「日本のアニタ・ベイカー」
確か「ショッピングモールの女王」と呼ばれてるんですよね? ベスト20には、スポットライトというコーナーがあります。サザンも「ザ・ベストテン」のスポットライトコーナーで脚光を浴びてチャンスをものにしたから同様に期待を込めて。ちなみにこの時伝説のライブハウス中継は、ド新人だった秋元康の出世企画だったそうな。こういう地道に歌ってる人を選ぶのは素敵だなぁと思います。原坊の歌を。



5、「Boon Boon Boon〜OUR LOVE」/ GLIM SPANKY

「褒めろよ」聴いた桑田さん。
「なんだこれは!?名曲であります。日本の明るい未来。何とかしろよ!スタッフはこのバンド大事にしろよ!褒めろよじゃねーんだよ!」ボーカルスタイルからギターから褒めまくっていました。やっぱりロックなやつで。


6、「Please!」/ Suchmos

スポットライトで「STAY TUNE」選出。同じ茅ヶ崎出身ということでも共感するのだろう。おそらく桑田さんが妬むタイプ(笑)のバンド。ボーカルのYONCEも、物心ついた時からサザンは自然に聴いていたと。ユーミンのラジオ番組で好きなアーティストを問われ、「サザン……あ、ユーミンさんも聴いてました。当然です。」と微妙な空気が流れたのは面白かった(笑)  Please!をSuchmos風にカッコよくやってほしい。


7、「CRY 哀 CRY」/ ONE OK ROCK

「同じ事務所だからではなく、このバンドこれからいくよ〜!」から年月が経ち、「今、日本で一番良いバンドでしょ。TV出ないのに売れてる。サザンはTVに出ないと売れないのに。この差はデカいよね笑」何回も選出して応援してましたね。


8、「01 MESSENGER 電子狂の詩」/ 米津玄師

2015年「Flower Wall」選出。「いよいよこういう人が出てきたか。お里が知れないオリジナルを持ってるって、もうお手上げだよね。人気あんの?一部でスゴい?こういうの売れたら面白い世の中になる」その通りになってきた。今回選曲で一番迷った。確かに得体が知れない。



9、「唐人の歌」/ Chay

2015年「あなたに恋をしてみました」選出。何かのTV番組で一緒になって、すごく褒めてましたよね。そのことがChayにも伝わってすごく喜んでました。裏方としてこの歌の作曲が元Superflyの多保さん。レトロっぽい他数曲も担当。



10、「メロディ」/ BENI

2013年「さつきあめ」で選出。「歌うまいし、え?ルックスもいいの?こういう人ね、もっともっと宣伝しなきゃダメよ。」BENIもサザンをカバーしてたのを聴いたことあります。オヤジ殺しのセクシーさもさることながら、逆にそのイメージが邪魔してるんじゃないかと思うくらいの歌唱力。メロディ、歌い上げてほしいな。


11、「ロックンロール スーパーマン」/ クリープハイプ

「ちょっと耳にキンキンきたけど、馴染んだらすげー良くなってきた。尾崎世界観って名前?やっぱりこういうアタックは必要よ」しばらくこの名前のことを喋っていた。2011年「社会の窓」11位選出。



12、「ナチカサヌ恋歌」/ Perfume

同じ事務所で桑田さん、会うと嬉しいみたい(笑) プロデュースの中田ヤスタカさんをいつも話題にして、その曲構成に感心し、それをちゃんと踊りながら歌いこなす姿が眩しいと言ってました。



13、「星空のビリー・ホリデイ」/ Superfly

Superfly本人もサザンが好きで、「スキップビート」のカバーは秀逸でしたね。「文句なし、素晴らしいシンガー。変に洋楽かぶれしてない。歌いかたがすごく良くて、だけどそれがとってもカッコいいんだよ。大好き。」何度も選出。音域広い方ですが、今回あえて抑えた歌いかたで魅了してほしい。


14「働けロックバンド(Workin' for T.V)」/ 関ジャニ∞

「リードボーカル誰?いいねぇ。若者でカラオケボックスで歌いまくる奴って、同じ上手いでもなんか違うの。発声からよくない。でもこの人たちはね、スタジオでちゃんと練習してるよ。わかる。スタッフもメンバーも一生懸命作ってるのが聴いてわかる。こうやって作ってるのすごく好きなんだ。お、途中転調しやがって。あっぱれだっつうの。」

TOKIOも褒めてました。確かボーカルの渋谷すばるさん、カバーアルバムでサザン歌ってましたね。「365日家族」5位選出。本人たちの状況にも合う曲かなと。この重要な歌、任せましたよ!








CD ②


1、「いとしのエリー」/ 宇多田ヒカル

今回のハイライトです。桑田さんがよくお母様の藤圭子さんと共に褒めまくるアーティスト。実はラジオ収録で、Somthing else の1人とデュエットで「いとしのエリー」を歌っていたのでした。ときどき入る宇多田ヒカルの声、歌い方がさすが!って感じで、異質の世界観を放っていました。できれば1人バージョンが聴きたい。その想いで選曲しました。



2、「さよならベイビー」/ サカナクション

気がついたらよくベスト20に選んでた、みたいな感じで、「やっぱり俺好きなのかなこのバンド」みたいに言ってたのが印象的でした。詩的な歌詞をビートに乗せる一方、複雑なアレンジもあったり。ちょっと情感のあるバラードを歌ってる姿が見たくて選んでみました。



3、「シュラバ☆ラ☆バンバ」/ 東方神起

確か多数いた時から2人になった頃、桑田さんが、「リズム感もいいし、日本語の発音もこうやって崩して乗せるんだ、ってアジアの独特な内に秘めるビートの乗せ方」みたいに言って、感心していたのを覚えています。私も好きですね。東方神起側からはサザンがどんなイメージかはわかりませんが。それでダンスものを選んでみました。



4、「イエローマン〜星の王子様〜」/ 水曜日のカンパネラ

「知的、えらいっ、素晴らしい!ちょっと焼きもちを妬く」と言ってました。すぐコムアイさんが感謝のツイートしてくれたみたいです。2015年「ディアブロ」選出。だいたいこの言い方は、桑田さんなりに得体が知れないアーティストに出会った時によく使います(笑)



5、「BOHBO No.5」/ Creepy Nuts

桑田佳祐アルバム「がらくた」特集をスペースシャワーでやってました。その時、このアルバムの素晴らしさを語る4人の中の1人がこのヒップホップユニット(R指定さん)でした。この若者の捉え方を、桑田さんは非常に気に入り、しかも20代の若者だからとても喜んでいました。こういう機会をどんどん作りたいですね。勢いで「BOHBO〜」を自由に解体してくれ!



6、「松田の子守唄」/ 黒木 渚

何の曲か見失ったのですが、選出されてました。すごく歌いかたを褒めてましたね。「この時代にこんな歌詞書ける奴がいるのか!」と絶賛。プロデューサー小林武史もお気に入り。元公務員で、英語の教員免許保持。大学時代は文学の研究していたという変わり種。安藤裕子もカバーしたこの歌を。



7、「ニッポンのヒール」/ 高橋 優

「同じ事務所だから選んだ訳じゃない。ボーカル頑張ってるよな!」最近のシングル「虹」すごく好きです。ぜんぜん詳しくないですが、普通の中にある狂気を感じることがあります。なんな良い意味で化けていきそうな。あえて、罵倒するように唄うこの歌を持ってきました。



8、「世界の屋根を撃つ雨のリズム」/ RAD WINPS

桑田さんが言う、"得体の知れない"アーティストの筆頭に上がるのがこの方たち。これは大いなる褒め言葉と妬みが入ってます(笑) 洋楽の影響を受けたルーツを感じさず、普通オヤジなら芸能に走るところも全くなく、オリジナリティで勝負してるような潔さに憧れさえあるそうだ。サザンの中で少しRADIO HEADを感じさせる歌がいいかなと。迷いました。



9、「Just A Little Bit」(ピアノインスト)/ アリス=紗良=オット

世界的なピアニスト。まだ若くエネルギッシュで可愛い。TV番組「情熱大陸」でドイツの家にお邪魔すると、よく聴いている音楽にサザンをあげ、「BOHBO No5」を鳴らしていました。あれは意外で嬉しかったなぁ。インストを入れてもいいでしょう。雰囲気のあるこの曲を弾いてほしいな。



10、「チャコの海岸物語」/ AKB、坂道選抜

2011年「フライングゲット」、2013年「恋するフォーチュンクッキー」選出。
「音デカいでしょ。マスタリングしっかりしてるし、スタッフも人気にあぐらかいてないですね。そのへんのアーティストぶった奴らと比べたらAKBがはるかにいいですよ。歌う子たちも狙いがわかってそう。歌いかたに出てる。」

私は個人的に、秋元康の作詞、桑田佳祐の作曲の作品を聴きたい。最近ラブソングが減ってきた理由は年代のリアルを伝えたいからだと思うが、やはり若い人や女性は作品としてのラブソングが聴きたいはず。だったら作詞を任せるのも一つの打開策や言い訳にできないだろうか。
今度はそのあたりを語りたいと思っています。



11、「LONELY WOMAN」/ Almer

すみません、私はほとんど知らない方です。
2016年「insane dream」4位!でした。
桑田さん、大絶賛でしたね。歌声に惚れ惚れしていました。「どんどん宣伝してよ!こういう子を出さなきゃ!」声に艶もありいわゆる上手い方。このバラードは女性が似合う。



12、「慕情」/ 手嶌葵

「歌の企画性、方向性をちゃんと読める天才肌だな。50才前くらい?え?まだ若いんだ(笑)」というオチがありました。褒めてたのは、有村架純主演ドラマ主題歌「明日への手紙」。私も大好きです。作詞作曲の池田綾子さんもオススメです。「慕情」をこの方が表現するのを楽しみにしています。


13、「シャ・ラ・ラ」/ いきものがかり

まだ新人の頃から目をつけてたみたいで、期待通り人気も出てきて、まだまだいくよ!って言ってたのが2011年「NEW WORLD MUSIC」の時。どうやら桑田さんは、音を聴いただけで、良いスタッフがいるか、本人の本気度は?等がわかり、今後支持されていくかわかるようだ。
私的には、今、休んでいるのも大正解だと思います。男性陣も歌えるし、この曲にしました。


14、「YaYa (あの時代を忘れない)」/ back number

トリは期待を込めてこの方たち。実は最近やっと気になってきたバンドです(遅すぎる)。なんかいいですよね。名前がいよりさん?もう何かもってる気がします(笑) サザンが大好きみたいで、「遺伝子を引き継いでる気がします」と雑誌で読んで"何言ってんだ"と音も聴かずに不快感を持ってしまったが、聴いたらなるほど!と。しかもその発言、よく読んだら冗談っぽく言ってました(^^;






他にも個人的に、この人たちに歌ってほしい!ってたくさんありました。

Nulbarich、cero、CICADA、NEVER YOUNG BEACH、藤原さくら、Little Glee Monster、Yogee New Wave 、あいみょん、…etc.


でも今回は、桑田さんお気に入りか、サザンを好きなアーティストと確認できた人に限りましたから。



ピックアップ

宇多田ヒカル × Somthing else / いとしのエリー



どうやったら、さらに拡がりますかねー。


次回は、トリビュートアルバムに参加させられなかったけど(私の勝手ですが)、サザン愛を感じるアーティストをお伝えしたいと思います。


それと、40周年のメディア戦略についてとか(偉そうだな)。


しばらく趣味的な記事ばかりですみません(^^)