開花しているほとんどが栽培品種なわけですが原種もいくつか咲いています。今日は原種ユリを紹介します。
グループ:オリエンタル原種
ユリといえば絶対にこれ。原点にして頂点な美しさですよね。栽培が難しいのも特徴ですが個体が環境に慣れてくれたら安定するのかなと思います。その点で実生が1番安全な気がします。地域によって個体差が大きく広葉・細葉タイプや覆輪タイプ、大輪だったり小輪だったりが存在します。
こちらもササユリですが上の写真の個体よりも明らかに葉が小さく外花被の赤みが強いです。
Lilium maculatum var.monticola
(ヤマスカシユリ)
グループ:アジアティック原種
毎年のようにナメクジの餌になっているような気がします。いつの間にか花被片が齧られてました。栽培は意外と簡単で暑さにも耐えてくれてくれています。
Lilium concolor (ヒメユリ)
グループ:アジアティック原種
名前の通り小さいユリです。園芸種のスカシユリの育種に多く用いられました。環境に慣れたらしく大繁殖しています。
Lilium amabile (コマユリ)
グループ:アジアティク原種
朝鮮半島に自生するユリです。こちらの種もアジアティックハイブリッドの育種に多く用いられてきます。コオニユリにそっくりなので日本での需要はあまりなさそうです。コレクションの範囲ですね。
Lilium amabile var.flavum
グループ:アジアティック原種
コマユリの黄花変種です。
Lilium regale (リーガルリリー)
グループ:トランペット•オーレリアン原種
中国の四川省で発見された種です。現在流通しているもののほとんどはヨーロッパへ運びこまれて増殖されたクローンです。日本では「リーガルリリー」として古くから流通しています。日本へは1923年に導入されました。強健であることを理由にユリの育種に非常に貢献しました。コンカドールやイエローウィン等のOTハイブリッドの基盤です。
Lilium hansonii (タケシマユリ)
グループ:マルタゴン原種
韓国の鬱陵島に自生するユリです。栄養繁殖性が強く、流通するしているもののほとんどは不稔性が強いです。輪生葉をつける特徴的な草姿です。タケシマユリやクルマユリなどの輪生葉のユリは進化の過程でユリの原点に近いと言われています。マルタゴンハイブリッドの育種に多く用いられています。見た目もL.martagonとそっくりですが意外と遠縁関係にあります。
Lilium canadense
グループ:アメリカン原種
ナメクジがくっついてて見た目がよくないですね。潰しても潰してもうじゃうじゃ出てきて気持ち悪いです。まぁ球根丸ごと食べちゃうネズミよりは断然マシですけどね。
アメリカハイブリッドを構成した北米東部の原種です。アメリカンハイブリッドは日本では親しみがないためほとんどの品種が知られていません。世界的に考えても有名ではありませんが素晴らしい花ばかりです。
Lilium canadense var.rubrum
グループ:アメリカン原種
標準タイプと比べるとこちらの変種は花被の開きが大きいと感じます。まるでタコさんウィンナーです🐙
Lilium grayi
グループ:アメリカン原種
L.canadenseとほぼ性質が同じで変種のようなものですが別種とされています。反り返らない花被片がL.canadenseと区別できます。非常に面白い花型ですよね。
Lilium candidum (マドンナリリー)
グループ:ヨーロッパ原種
ヨーロッパの広範囲に分布するユリです。標準和名のニワシロユリ、またはマドンナリリーとして日本では知られています。球根腐敗やボトリチスに特に弱いので配慮が必要です。栽培の歴史は非常に長く3000年以上の栽培歴史があるとされています。キリスト教では純潔の象徴として聖母マリアに捧げられることが多いです。受胎告知の場面で天使ガブリエルがマリアにこの花を差し出す姿が描かれています。
今日はここまで👋












