「くどき上手」というタイトルから始まりましたが、お分かりの方はかなりの日本酒通です。
私がこのお酒を知ったのは、芦屋市内にある「焼鳥げん屋」のお勧め地酒として飲んだのが始まりです。
その美味しさとネーミングに惚れて、ご主人に購入先の酒屋を教えてもらいました。
それから幾度となく地酒専門ショップ「酒仙堂フジモリ」(神戸市東灘区本山中町4-13-26)に立ち寄りましたが、「くどき上手」は一升瓶(1.8L)のみの販売の為、なかなか買えずにいました。
しかしながら、様々な地酒を試してみてやはりこれが美味しいと思って、昨日「くどき上手」の一升瓶を購入してきました。
自分にあっている地酒は、純米吟醸酒でフルーティーで爽やか、且つコクがあるという共通点があるようです。
その純米吟醸酒の一大産地が山形県です。
この「くどき上手」や「出羽桜」、そしてまだ飲んでいませんが「十四代」「初孫」といった名のしれた蔵元が山形に集まっているのです。
日本酒ファンのサイトでも、人気ランキングの中で、第2位、第8位、第13位が山形県産です。
**********
実は国宝探訪の面でも私は二回訪れており、親近感のある都道府県の一つでもあります。
それでは、少し山形とそこの国宝のことをご紹介しますね。
山形県は東北の西にあり、周囲を飯豊、吾妻、朝日、蔵王、月山、鳥海などの山々で囲まれています。
母なる川と呼ばれる最上川が県土を貫流し、日本海に注ぎ込んでおり、地域毎に特色ある風景を形づくっています。
さらに県内44市町村全てに温泉が湧出する全国唯一の県であるほか、春には米沢の上杉まつりや天童の人間将棋、冬には蔵王をはじめとしたスキー場で賑わいます。
私も山形や近郊の立石寺(山寺)、上杉家ゆかりの米沢、山形新幹線の終点である新庄、日本海側の酒田、出羽三山の入口である鶴岡などを旅したことがあります。
地酒の「くどき上手」は、その中の鶴岡にある蔵元の「亀の井酒造」の主力ブランドです。
鶴岡は最上川が日本海に注ぎ込む庄内地方の街です。
鶴ケ岡城を中心とした城下町であり、実は国宝を三つも持つ歴史ある街でもあります。
お城跡の近くに、酒田家ゆかりの致道博物館があり、そこに国宝の刀剣が二つあるのです。
普段非公開ですが、2010/5月に直江兼続を主役とした大河ドラマ「天地人」が放映された折に、期間限定で一般公開されました。
その時に私は大阪発の夜行バスに乗って、山形まで駆けつけて対面しています。
もう一つの国宝は、郊外の出羽三山の入り口の羽黒山にあります。
羽黒山神社が神仏混合であった時代の名残として残っている、国宝「羽黒山五重塔」です。
平将門が建立したとの言い伝えもあり、杉木立の中に古色蒼然とした塔が建っています。
ここは五年ほど前の東北旅行の際に訪れています。
この羽黒山と、湯殿山・月山を合わせて出羽三山と呼ばれており、険しい山が連なる霊山として、1400年前に開かれた修験道の聖地として有名です。
関西の高野山や大峰山・熊野のように、現代でも山伏姿の修行者が法螺貝の音を先導に登っていく姿を見かけることが出来ます。
鶴岡の市街地から羽黒山に至る途中には、東北でおそらく一番有名なイタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」があります。
山形の地産地消にこだわり、バラエティ豊かな食材を活かす味付けと美しさで評判であり、遠く関東からも来客があります。
奥田シェフは世界のシェフ1000人にも選ばれ、マスコミにもよく取り上げられています。
その他、山形県南部の米沢には上杉家ゆかりの国宝があります。
有名な「洛中洛外図屏風」と「上杉家文書」であり、米沢上杉博物館が保有しています。
特に「洛中洛外図屏風」は、狩野永徳が描いた代表作であり、皆さんも一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
県内に5つの国宝を持つ山形県は、岩手県平泉と並んで、東北の隠れた文化財の宝庫とも言えます。
私も2010/5月に米沢を訪れ、上杉博物館や上杉家の墓所を拝観しています。
東北の春は遅く、5月にもかかわらず桜が満開であり、米沢城のお堀に桜吹雪が舞い散っていたのを思い出します。
ちょうど今頃、山形では桜のシーズンを迎えているのではないでしょうか。
**********
城下町には酒の蔵元が必ずあると言われる通り、山形県内には個性豊かな酒蔵が点在し、その土地ならではの気候風土、文化を生かした銘酒を育んでいます。
名水の宝庫でもあり、鳥海、朝日、月山など山系ごとに異なる水質は、個性的でバラエティ豊かな酒を生み出します。
また、高級酒、とりわけ吟醸酒の出荷割合が高いのも(シェアは東北で4割)山形の酒の特徴の一つです。
純米吟醸酒には米の品質も重要です。
山形では酒造好適米の開発に力を入れており、11年かけて開発された「出羽燦々」が代表的な米です。
「出羽燦々」から作られた「やわらかくて、巾がある」純米吟醸酒を「DEWA33」と呼びます。
これは山形県内の蔵元で多く使われ、良質の酒を生み出す要因の一つでもあります。
最初の話に戻りますが、「くどき上手」にも酒造好適米「出羽燦々」が使われ、「DEWA33」として認定されています。
「くどき上手」というインパクトのあるネーミングの由来は、戦国時代を生き抜き、巨大な勢力を持つようになった武将から、ヒントをもらって名づけられたものです。
敵の武将、領民、地位の高い人を含め、全ての人に対して武力ではなく、
心を込めて話をして説き伏せ、心を開いていき、その心を溶かすように魅了していく武将であったと伝えられ、それにあやかって付けられた名前です。
そして、この酒はネーミング通りに、日本酒ファンの心を魅了するに至っているのです。
私も口説かれてしまいました。
その中でも私が一升瓶を購入したのは毎年3月に限定発売される特別なものです。
【くどき上手 純米大吟醸 出羽燦々33 生酒】
この商品のキーワードは『3』です。
①山形県の県産米である『出羽燦々』を33%まで磨き上げた一品です。
②全国で33店舗限定発売。
③発売日も3月3日。
④金額も3333円(税別)です。
この品質でこの価格とは、絶対買いです。
さっそく昨晩の晩酌で、味わいました。
味はくどき上手らしくフルーティーで瑞々しく、ベリー系の香りに林檎ジャムのようなまったりした甘味が広がります。
香りはリンゴのような香りで、口に含むと鼻に押し寄せてきます。
飲んだあともコクがありつつも、爽やかな余韻が残り、つまみ無しでも十分楽しめる酒です。
また、時間の経過と共に、膨らみのある豊かな味わいに熟成すると言う事ですので、何週間後かの変化にも期待します。
■原料米:山形県庄内産特上米「出羽燦々」
■精米歩合:33%
■日本酒度:±0.0
■酸度:1.3
■アミノ酸:1.0
■使用酵母:小川10号・山形KA
■アルコール度:16~17
とても美味しい酒であり、試してみる価値のある逸品です。
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私がこのお酒を知ったのは、芦屋市内にある「焼鳥げん屋」のお勧め地酒として飲んだのが始まりです。
その美味しさとネーミングに惚れて、ご主人に購入先の酒屋を教えてもらいました。
それから幾度となく地酒専門ショップ「酒仙堂フジモリ」(神戸市東灘区本山中町4-13-26)に立ち寄りましたが、「くどき上手」は一升瓶(1.8L)のみの販売の為、なかなか買えずにいました。
しかしながら、様々な地酒を試してみてやはりこれが美味しいと思って、昨日「くどき上手」の一升瓶を購入してきました。
自分にあっている地酒は、純米吟醸酒でフルーティーで爽やか、且つコクがあるという共通点があるようです。
その純米吟醸酒の一大産地が山形県です。
この「くどき上手」や「出羽桜」、そしてまだ飲んでいませんが「十四代」「初孫」といった名のしれた蔵元が山形に集まっているのです。
日本酒ファンのサイトでも、人気ランキングの中で、第2位、第8位、第13位が山形県産です。
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実は国宝探訪の面でも私は二回訪れており、親近感のある都道府県の一つでもあります。
それでは、少し山形とそこの国宝のことをご紹介しますね。
山形県は東北の西にあり、周囲を飯豊、吾妻、朝日、蔵王、月山、鳥海などの山々で囲まれています。
母なる川と呼ばれる最上川が県土を貫流し、日本海に注ぎ込んでおり、地域毎に特色ある風景を形づくっています。
さらに県内44市町村全てに温泉が湧出する全国唯一の県であるほか、春には米沢の上杉まつりや天童の人間将棋、冬には蔵王をはじめとしたスキー場で賑わいます。
私も山形や近郊の立石寺(山寺)、上杉家ゆかりの米沢、山形新幹線の終点である新庄、日本海側の酒田、出羽三山の入口である鶴岡などを旅したことがあります。
地酒の「くどき上手」は、その中の鶴岡にある蔵元の「亀の井酒造」の主力ブランドです。
鶴岡は最上川が日本海に注ぎ込む庄内地方の街です。
鶴ケ岡城を中心とした城下町であり、実は国宝を三つも持つ歴史ある街でもあります。
お城跡の近くに、酒田家ゆかりの致道博物館があり、そこに国宝の刀剣が二つあるのです。
普段非公開ですが、2010/5月に直江兼続を主役とした大河ドラマ「天地人」が放映された折に、期間限定で一般公開されました。
その時に私は大阪発の夜行バスに乗って、山形まで駆けつけて対面しています。
もう一つの国宝は、郊外の出羽三山の入り口の羽黒山にあります。
羽黒山神社が神仏混合であった時代の名残として残っている、国宝「羽黒山五重塔」です。
平将門が建立したとの言い伝えもあり、杉木立の中に古色蒼然とした塔が建っています。
ここは五年ほど前の東北旅行の際に訪れています。
この羽黒山と、湯殿山・月山を合わせて出羽三山と呼ばれており、険しい山が連なる霊山として、1400年前に開かれた修験道の聖地として有名です。
関西の高野山や大峰山・熊野のように、現代でも山伏姿の修行者が法螺貝の音を先導に登っていく姿を見かけることが出来ます。
鶴岡の市街地から羽黒山に至る途中には、東北でおそらく一番有名なイタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」があります。
山形の地産地消にこだわり、バラエティ豊かな食材を活かす味付けと美しさで評判であり、遠く関東からも来客があります。
奥田シェフは世界のシェフ1000人にも選ばれ、マスコミにもよく取り上げられています。
その他、山形県南部の米沢には上杉家ゆかりの国宝があります。
有名な「洛中洛外図屏風」と「上杉家文書」であり、米沢上杉博物館が保有しています。
特に「洛中洛外図屏風」は、狩野永徳が描いた代表作であり、皆さんも一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
県内に5つの国宝を持つ山形県は、岩手県平泉と並んで、東北の隠れた文化財の宝庫とも言えます。
私も2010/5月に米沢を訪れ、上杉博物館や上杉家の墓所を拝観しています。
東北の春は遅く、5月にもかかわらず桜が満開であり、米沢城のお堀に桜吹雪が舞い散っていたのを思い出します。
ちょうど今頃、山形では桜のシーズンを迎えているのではないでしょうか。
**********
城下町には酒の蔵元が必ずあると言われる通り、山形県内には個性豊かな酒蔵が点在し、その土地ならではの気候風土、文化を生かした銘酒を育んでいます。
名水の宝庫でもあり、鳥海、朝日、月山など山系ごとに異なる水質は、個性的でバラエティ豊かな酒を生み出します。
また、高級酒、とりわけ吟醸酒の出荷割合が高いのも(シェアは東北で4割)山形の酒の特徴の一つです。
純米吟醸酒には米の品質も重要です。
山形では酒造好適米の開発に力を入れており、11年かけて開発された「出羽燦々」が代表的な米です。
「出羽燦々」から作られた「やわらかくて、巾がある」純米吟醸酒を「DEWA33」と呼びます。
これは山形県内の蔵元で多く使われ、良質の酒を生み出す要因の一つでもあります。
最初の話に戻りますが、「くどき上手」にも酒造好適米「出羽燦々」が使われ、「DEWA33」として認定されています。
「くどき上手」というインパクトのあるネーミングの由来は、戦国時代を生き抜き、巨大な勢力を持つようになった武将から、ヒントをもらって名づけられたものです。
敵の武将、領民、地位の高い人を含め、全ての人に対して武力ではなく、
心を込めて話をして説き伏せ、心を開いていき、その心を溶かすように魅了していく武将であったと伝えられ、それにあやかって付けられた名前です。
そして、この酒はネーミング通りに、日本酒ファンの心を魅了するに至っているのです。
私も口説かれてしまいました。
その中でも私が一升瓶を購入したのは毎年3月に限定発売される特別なものです。
【くどき上手 純米大吟醸 出羽燦々33 生酒】
この商品のキーワードは『3』です。
①山形県の県産米である『出羽燦々』を33%まで磨き上げた一品です。
②全国で33店舗限定発売。
③発売日も3月3日。
④金額も3333円(税別)です。
この品質でこの価格とは、絶対買いです。
さっそく昨晩の晩酌で、味わいました。
味はくどき上手らしくフルーティーで瑞々しく、ベリー系の香りに林檎ジャムのようなまったりした甘味が広がります。
香りはリンゴのような香りで、口に含むと鼻に押し寄せてきます。
飲んだあともコクがありつつも、爽やかな余韻が残り、つまみ無しでも十分楽しめる酒です。
また、時間の経過と共に、膨らみのある豊かな味わいに熟成すると言う事ですので、何週間後かの変化にも期待します。
■原料米:山形県庄内産特上米「出羽燦々」
■精米歩合:33%
■日本酒度:±0.0
■酸度:1.3
■アミノ酸:1.0
■使用酵母:小川10号・山形KA
■アルコール度:16~17
とても美味しい酒であり、試してみる価値のある逸品です。
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