人を変える原則④ 命令をせず、意見を求める ![]()
私はかつて、アメリカ一流の伝記作家、アイダ・ターベル女史と食事を共にした。
私が『人を動かす』を執筆中だと彼女に言うと、話題は人間関係の諸問題に移り、
活発な意見が交換された。
彼女は、オウェン・ヤングの伝記を書いているとき、
ヤングと三年間同じ事務所につとめていたという男に会って、ヤングのことをいろいろ聞いたという。
それによると、ヤングはだれに向かっても、決して命令的なことは言わなかったそうだ。
命令ではなく、暗示を与えるのだ。
「あれをせよ」
「そうしてはいけない」
などと決して言わなかった。
「こう考えたらどうだろう」
「これでうまく行くだろうか」
などといった具合に相手の意見を求めた。
手紙を口述して書かせた後、彼は
「これでどう思うかね」
とたずねていた。
彼の部下が書いた手紙に目を通して
「ここのところは、こういう言い方をすれば、もっとよくなるかもしれないが、どうだろう」
ということもよくあった。
彼はいつも自主的に仕事をやらせる機会を与えたのだ。
決して命令はせず、自主的にやらせる。
そして、失敗によって学ばせた。
こういうやり方をすると、相手は自分の過ちが直しやすくなる。
また、相手の自尊心を傷つけず、重要感を与えてやることにもなり、
反感のかわりに協力の気持ちを起こさせる。
『人を動かす』 byデール・カーネギー より
こんな上司がいたら、仕事もやる気が出ますね![]()
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