9月に入りました。
いかがお過ごしでしょうか?
今月も、毎週土曜日は、
『人を動かす』byデール・カーネギー より、
人を説得する原則をお伝えします。
人を説得する十二原則⑨-1
相手の考えや希望に対して同情を持つ ![]()
ミズーリ州セントルイスのピアノの女教師ジョイス・ノリスが、
十代の女の子に爪を切らせた経験を報告している。
彼女のピアノの生徒バベットは、人並みはずれた長い爪をはやしていた。
これは、ピアノの練習には大変問題である。
「 その長い爪がピアノの練習の障害になることは明らかでしたが、
レッスンの前にふたりで話したときは、この爪のことは全然触れませんでした。
レッスンをやめると言い出されても困るし、
それに、いつも自慢にして手入れをおこたらなかったものを
失いたくない彼女の気持ちもわかっていたからです。
一回目のレッスンが終わり、潮時だと思ったわたしは、彼女にこう言いました。
『ねぇ、バベッドのあなたの手はとてもきれいだし、 爪もすばらしいわ。
でも、あなたが望みどおりにピアノの腕をあげたかったら、
爪をもう少し短く切ってごらんなさい。
それだけのことで、どんなに速く、どんなにやすやすとピアノが弾けるようになることか、
きっとびっくりすると思うの。
一度、考えてみることね・・・』
わたしの言葉に彼女は顔をしかめ、反発の気配を見せました。
わたしは母親にも同じことを話し、娘の爪の美しさをほめました。
母親もやはり、同じように否定的な反応を示しました。
母親にとっても、バベッドの美しくマニキュアされた爪はたいせつだったのです。
その翌朝、バベッドは二回目のレッスンを受けに来ました。
驚いたことに、彼女の爪はきれいに切ってあったのです。
わたしは 『よく思いきれたわね』と彼女をほめ、
また、それを彼女にすすめてくれた母親にも礼を述べました。
ところが母親の答えは意外でした。
『いいえ、わたしは関係ありません。
バベッドが自分でやったことです。
だれがすすめたのかしら。
とにかくこの子が爪を短くしたのは、これがはじめてですよ』。」
ノリス夫人はバベッドをおどして、
爪を伸ばした娘にピアノを教えるのはごめんだなどとはいわなかった。
むしろ、夫人は、バベッドの爪はとても美しくて、
それを切るのはバベッドにとってたいへんな犠牲だと同情する気持ちを相手に伝えた。
ノリス夫人のことばは、つぎのような意味になる―――
「わたしはあなたに同情しています。
爪を切るのはさぞつらいことでしょう。
でも、結局は、それであなたの音楽の技能が向上するのです」
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