いよいよ本日、最後の法則となりました。
『ザ・メタ・シークレット』byメル・ギル より
7番目は、ヘルメスの7つの法則、
7、原因と結果の法則
です。
前編・後編に分けて、お届けします。
7.原因と結果の法則(前編)
昔々、南東の小さな国、スリナムで森の大火がありました。
これは、原因と結果の法則で言っている人と人の責任の大切さを
人々に教えるためのお話です。
この火事でほとんど全部の動物が死にました。
しかし、ヘビは自分の穴の中に隠れて火の消えるのを待ちました。
燃え盛る炎もやがて大雨を降らす嵐がやってきて消えました。
しかし、雨水で土地が水浸しになったので、
ヘビは穴から這い出ることができませんでした。
「たすけてくれ、たすけてくれ」
と声がかれるまで叫んでも、
ヘビの声は誰にも届きませんでした。
ヘビがほとんど諦めかけたとき、
一人の若者がたまたま穴の近くにやってきました。
「どうか、私を助けてください」
としわがれた声でヘビは頼みました。
若者はどうしたら良いかわかりませんでした。
彼はヘビの性格をよく知っていました。
助けてあげれば、ヘビは噛み付いてくるでしょう。
「いいえ、決して噛み付きはしません」
とヘビは小さな声でささやきました。
もう、ほとんど声が出なかったからです。
そこで、若者は、ヘビを穴から引っ張り出してあげました。
しかし、穴から出るやいなや、ヘビは大きな口で噛み付こうとしました。
「助けれてくれた人を傷つけてはいけないのだよ」
と若者が言いました。
「他のものはどのように行動するの?」
とヘビが聞きました。
「僕と一緒に行って、調べてみよう」
と若者が言いました。
「もし、僕が間違っていたら、僕に噛み付いていいよ」
(第8章 全ては偶然ではない より)
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(後編へ)つづく
