先週に引き続き、本日も、オススメ本からの引用です。
「幸せはあなたの心が決める」 by渡辺和子
～◎依存心を捨てたときに力が生まれる
ある人がこんな話をしてくれました。
その人は、久しぶりに自分の友人を山の中に訪ねて行ったそうです。
積もる話に花が咲いて、いつしか日が暮れ、外は山のこととて天候が変わって嵐になりました。
久しぶりに訪ねて行った自分なのだから、一晩ぐらいは泊めてくれるだろう、そう思っていても、一向にその気配がありません。
そこで、
「遅くなったからそろそろ帰ろうか」
と言ったところが、友人は引き止めもせず、
「山の麓（ふもと）まで送ってやろう」
とも言わなかったそうです。
玄関の格子戸を開けると、外は真っ暗。
「暗いなぁ」
と言うと、友人は、
「暗いから気を付けて帰れよ」
とだけ言って、懐中電灯さえ貸してくれません。
その人は、真っ暗闇の中を、木の根たつまず、こけつまろびつ、山裾まで下りて行きました。
すると、そこでは雨もやみ、風も凪ぎ、月の光さえ射していたそうです。
そしてその時に、依存心とか甘えを一切切り捨てた時に生まれる自分の力に気づき、何とも言えない清々しい気持ちを味わったと話してくれました。～
―略―
上記の話から、著者は、
・依存心や甘えを捨てたとき、力が生まれ、道が開ける。
長く暗いトンネルを抜けた人だけが、抜けた時の喜びや明るさを知ることができる。
と述べています。
私たちは、つい、自分のフィルターを通して、物事を見るので、
”自分がこれくらいしたのだから、相手もしてくれるだろう”
と、勝手に思い込んでしまうことがあります。
でも、実際は、相手には相手の考えがあるのですね。
自らの人生は、他人に期待し過ぎず、甘えすぎずにいることが、幸せになれるコツなのかもしれません。