「所詮、技術は手段に過ぎない」。
こう思えるようになってから、自信が持てるようになりました。
しかし、少し前までは劣等感の塊でした。
周りを見ればみんな自分よりも早くてきれいに作る人たちばかりで、
頑張って頑張って、ようやくみんなと同じラインに立てれば良い方だという現実に、
僻み根性が募っていくばかりでした。
しかし、技術は手段に過ぎないと考えるようになってからは。
確かに、技術という一つのものさしの上では優劣が生まれることでしょう。
しかし、1人1人目的や志は違います。
その技術をどう生かしたいのか。何を表現したいのか。
それが1人1人違う以上、1人1人が求める技術も異なることになるでしょう。
目的に応じて、手段も変わっていくものですから。
何を頑張るかなんて、1人1人違う訳で。
そうなると、別に人よりも劣っている技術があっても良いや、と思えてくるもので。
人よりも3Dモデリングが下手だとか、モーションが苦手だとか、絵が上手くないとか、
そんな事よりも、
果たして目的や志に応じた努力ができたかどうか。
私の場合なら、自分が求めているデザインの技術・スキルが上達したかどうか。
たとえ、わずかな進歩であってもいい。
間違いなく、自分が思い描いている目的や志に、今日1日近づけたか。
それが一番大事だと思うからこそ、
他人と比べて劣っていることが、問題にならなくなりました。
問題なのは、昨日の自分と比べてどうだったかです。
技術に振り回され、目の前の狭い景色しか見えなくなると、
残酷な現実が突きつけられるようですが、
目的や志を見据え、遠い景色を見渡せるようになると、
案外この世界は穏やかなものだと知らされます。