福耳ホームレス(漫才)

Ａ　こないだな 公園行ったら ごっつい福耳のホームレスのおっちゃんがおったんや。

Ｂ　ほう。

Ａ　あかんやろ あれは…

Ｂ　何がや？

Ａ　何で福耳でホームレスやねん！俺のイメージではホームレスのおっちゃんの耳たぶは重力に逆らって上にへこんどらなあかんのや！

Ｂ　言い過ぎやろ それは！

Ａ　ゆるせへん。俺は認めへんで。

Ｂ　何が認めへんや！ほなら お前そのおっちゃんに すみません 何で福耳なのにホームレスなんですか～って聞いてこいよ！

Ａ　お前なぁ…いきなりそんな質問して逆ギレされて刺されでもしたらどうすんねん！病院のベッドで他の入院しとる人や見舞いに来た人達から あの人ホームレスの人にアホな質問して刺された人やって白い目で見られるんやぞ！

Ｂ　知らんわそんな事！ほんならそのホームレスのおっちゃんのあとつけてってみぃ！もしかしたらホームレスの格好しとるだけでごっつい金持ちの家に住んどるかもしれへんで！

Ａ　お前なぁ…俺があとつけてってもし バリバリのホームレス小屋入ってったらどうするねん！そん時の俺のガッカリ感はどうしてくれんねん！

Ｂ　知らんわ！なら そういう迷信みたいなもんは 一切信じんな！そしたら これから気にならなくなるやないか！

Ａ　お前なぁ…迷信とか信じんかったら 俺これから一生お茶飲むとき茶柱立っても喜べへんやないか！

Ｂ　ならお前が福耳になってためしてみろや！整形手術でもなんでもして お前が福耳になって金持ちになれるかためしてみたらええやないか！

Ａ　お前なぁ…簡単に整形 整形ゆうけど俺の体であまっとるトコなんて玉袋くらいしかあらへんで？

Ｂ　なら お前の玉袋 耳たぶに移植して中にビー玉でも入れてぶら下げとけや！

Ａ　お前なぁ…何が悲しゅうて両耳に玉袋ぶら下げなあかんのやねん！それに整形外科の先生に玉袋を耳たぶに移植して下さいって頼むときの俺の気持ちわかるか？こいつ頭おかしいんちゃうか？って絶対ドン引きされるわ！

Ｂ　それでも それで金持ちになれるんやったらええやないかい！

Ａ　お前なぁ…それで俺が金持ちになれずにホームレスになったらどう責任とってくれんねん！耳たぶに玉袋ぶら下げた伝説のホームレスになるやないか！

Ｂ 知るか！もう勝手にせいや！

Ａ　ほーか。ならお前の耳たぶに俺の玉袋を移植させてもらうわ！

Ｂ　いい加減にせいや！

ＡとＢありがとうございました

　　　　　　　　　m(__)m