俯く焦燥に寄りかかる感傷、彼方に見えたハライソは死んでしまったのです。
嗚咽噛み殺して乾いた舌は、炎症に泣いて膿んでゆくのです。

もう全部「いいえ」で済ませて
もう全部泣かずに終えたい
世界はいつだってうつくしいと言う口を、噤んでしまってこれきりで

信じなくていいように、傷付くのをやめたのです。
傷付かなくていいように、見ることをやめたのです。
もう見なくていいように、聞くこともやめたのです。
なにもないと嘆く頭は、なにもかも捨てたからです。

堕落、怠惰、墜落、かんじょう。
虚勢、欺瞞、高慢、じょうぜつ。
後ろめたささえ壊してしまえば、なんだって手に入るような気がした。