貴方を傷つけることしか出来ないこの両の手は

まるで神さまから罰を
与えられたかのように
醜く腫れ上がってゆく

愚鈍な嗅覚は
貴方を怖がらせて

フィルムに映った虚像
それらでしか貴方を
満たすことが出来ない

(僕を見て
今ここにいる僕を見て)

僕に何かが足りないならどうかその魔法の手で
救われる術を教えてよ

もう、二度と
壊すような真似はしないから

(醜悪に膨張した
この躯は二度と
戻ることはないだろう)

(そしてこの声も
届くことはない)

(ゆるして)