たちこめる香りと
めくるめく甘さのなかで
夜が明けることを
悟ってしまった

低体温の私でも
今日は熱を帯びている

あなたと飲んだレモンティ
目隠しされた私の体内に
酸素となって広がる

あなたと食べたブルーベリー
耳隠しされた私の体内で
血液となって交わる

全てあなた付きじゃないと
意味のないことがよく解るグラフ
素晴らしく不条理だ

煮え切らない空虚は
ひたすらにダークネス
この暗闇で
溺れてしまう前に
助けられるより
いまはただ溺れてしまおう
そうしたら
きっと浅瀬だと気づける

びしょ濡れのまま
立ち竦んで
或いは倒れ込んだりして
水たまりを作り出す

本能で完成する形は
無意識に脳内へと運ばれ
閃き箱の中で
すやすやと眠るのだ

あなたと繋ぐ手が欲しいから