きのう、天気が良かったので乗馬にいってきました。
モチーフとしては
スポーツの秋
天高く馬肥ゆる秋
おせん泣かすな 馬こやせ。etc.エトセトラ
狭山乗馬センター にて
30分ほど黒鹿毛”ロック号”の背にゆられて古来よりの馬上の眺めをたのしみつつ、脚、手綱の絞りや馬のリズムに合わせて並足、速足の人馬一体の感触、さらにチャリやクルマにはない馬上腰の上下運動で躰と感覚の定期チェック。
久し振りでしたが自転車に乗るのと同じで躰がおぼえているんですね。
橋インストラクターから「背筋が伸びて姿勢もいい。できてますね」と言われて面映ゆかった。が嬉しくもあった。
雀百まで踊り忘れず……か。
ところで私には馬面(ウマヅラ)はみんなおんなじ顔に見えるのだが、「馬にもイケメンがいる」?
とインストラクターの橋さんはいうのである。 藤田まこと?
まあ、私だって人間の老若男女の違いぐらいは分かるが、パッと見で馬の雌雄も判別できないのにイケメンとかビジン、いやビバの馬なんてあるのだろうかと半信半疑だった。
橋さんが言うには、
「私が牝馬を引っ張って馬場に誘導していたら、一頭の♂馬の前に来ると、突然その牝馬が『ヒヒーン』といなないて、なよなよソワソワして歩き出した。」
と言うんですね。
つまり人間で言うところの嬌声に近いラブコールと云うんですか、必ずその牡馬の近くにくるとそうなるらしい。
やっぱりウマにもウマが合うイケメンというのがあるのではないかと、研究がてら実際にそのイケメン馬を検証に行った。
その馬はアメリカ産のサラブレッドで名を「家康」という。
厩舎の奥にものものしく葵の御紋の付いた門札に「家康」とある。
ニックネームは「との」
殿は「その方苦しゅうない、面を上げよ」と馬語で言ったかどうか……。
緊張の御対面と相成った。
厩舎前面の馬がでかいせいか、殿はそう体格がいいとはいえない。
むしろ、目が純粋でキレイ。人柄が、いや馬柄がいい。
人懐っこい、いいオーラ、守護霊を養っているのかおとなしそうなイケメン馬で、
障害など馬場馬術用対外試合用でも信頼感がもてそうな競走馬だ。
北海道地震で受難、肉親と別れてこちらに引き取られたらしい。
この馬となら情も通わせ合えそうだ。
こんな感じの人間イケメンも知ってるが、やはりどこか似ているな。
何とかしてやりたくなるような、放っておけないような共通項がある。
がんばれ竹千代、いや家康。
おっと、人間社会に戻る。橋を渡って。
橋さんからほかにも興味深い話も聞けた。
たとえば、暴走する馬でも馬前に人が横たわっていたり寝てたりすると、馬は絶対に人を踏まないそうだ。
また、ナポレオンの肖像画で立派な馬が雄々しく描かれているが、当時の馬はサラブレッドではなく、道産子に近い足の短い馬だったという説にも歴史的に納得した。
サラブレッドは競走用馬であって軍用馬ではないということ。
あと、シマウマには乗れない。とか……。
さて、これから「ヨシケイ」の食材キットをフロクのレシピ通り作って、20分でできるように料理学を勉強する。
で、その後は、つくったそれを食べる。 馬肉はない。
プラモデルはつくっても食べれないが、これは食べられる。
馬の食事はずーと馬草、たまに人参で簡単なのはいいが、人間は勉強すれば食事ももっとウマいのが食えて、活動的になる。 (吟)
取材先 狭山乗馬センター
(写真はイメージとして表参道・絵画館前で撮影)