恋について
科学的データやプラグマティズム(実践)をふまえながら追究してみたい。
恋するには原料とシチュエーション(段取り)が必要だ。
いわゆる「恋心」 「恋人気分」 といった演出を醸し出すのには体内のセロトミン、ドーパミンがなくては燃えてこない。という実験~
2000年のノーベル医学生理学賞は、ドーパミンの研究をしたアービド・カールソン博士に授与された。ドーパミンは神経伝達物質で、人間の性欲、感覚、興奮のメッセージを伝える機能を持っている。人間が人を愛するのも、酒や煙草がやめられなくなるのも、すべてこのドーパミンが関与している。ドーパミンは、好きになってやめられない心地いい都合のいいものを記憶する物質である。
ドーパミンは男女間の深い愛情関係を作り上げる化学物質なので、ドーパミンが充分にあれば一人の異性に対して愛情を持ち続けることができる。しかし足りなければ簡単に浮気するようになってしまう可能性さえある。
アメリカ、フロリダ州立大学のブランドン・アラゴナ博士は、草原ハタネズミを使って興味深い実験を行っている。このネズミでは、一度カップルになると婚姻関係がずっと続くのだが、あるカップルのオスの脳液からドーパミンを分離し、まったく関係ない若いオスのハタネズミに注射すると、この若いハタネズミは、同世代のメスには一切興味を示さず、ひたすらドーパミンを抽出したネズミのカップルのメスに求愛し続けたという。
この実験から、ドーパミンは「幸せを記憶する物質」であることが分かった。幸せは「心地よい記憶の持続」と言い換えることができる。ドーパミンは他人のよいところを覚えている物質ともいえるだろう。逆にドーパミンが足りないと悪いことばかり思い出すようになってしまう。(栄養バランスが悪い)
幸福感を作り出すもう一つの神経伝達物質はセロトニンである。セロトニンが足りないと疲れやすくなり集中力が持続しにくくなる。
セロトニンやドーパミンを脳内に増やすには、たんぱく質と腸内細菌が必要だ。そしてストレスを受けないようにすることも大切である。なぜかというと、精神的なストレスを受けると、脳内のセロトニンなどが一挙に少なくなってしまうからである。(腸内から分泌、伝達されない)
私たちの行動を決めているのは、脳による思考というよりも腸内細菌がつくりだすドーパミンやセロトニンによるものなのである。(以上、「こころの免疫学」藤田紘一郎・著~)
一般的にIQ知的インテリジェンスは脳で、EQ情感エモーショナルは心で、ということになっているが❤恋心は腸で。という新しい考え方を学んだ。
ヨーロッパでは古くからのことわざがある。「愛情は胃袋から」。と、まことにゲンキンな表現だが、以下の記述を読んでいただければ納得もされよう。
「❤恋は腸で」。この考え方の裏付けは、「生物の進化の段階で、単細胞生物が地球上に出現し、約十億年前に多細胞生物が生まれた。後5億年前くらいから動物は爆発的に進化しはじめる時代背景のなか、生き残るにはある特定の働きをもつ細胞の集団、つまり器官をつくることだった。動物が最初に持った器官こそ、腸だったのである。ヒドラに代表される腔腸動物で、この動物には腸しかない。生物界には、脳、心臓、脊椎がない動物はいるが、腸がない動物は存在しない。つまり脳のない動物では、腸が脳の代わりをしているのである。腸で生殖活動もしてたのか・・・・・・。
それでは、進化した我々の腸にやさしいエサを与えるには何がいいのか。
まず自律神経の副交感神経を優位にして(つまりリラックス)、腸内細菌の好む善玉菌のオリゴ糖を含むビフィズス菌や乳酸菌などのトリプトファン(栄養素)や果物や穀物の炭水化物、それに豆や魚貝類のビタミンB類などバランス栄養が無難といえそう。
さらに栄養摂取したら積極的運動。ウォーキングからはじめてみる。本来なら汗をかくくらいインバルをすると効果的だが、入浴からでもいいでしょう。
で、ここからが本題。以上の実験に基づいた論文、資料から次のような簡単な実験が期待される。
倦怠期におちいっているご夫婦、カップルのみなさん、ここにヒントを見出されたのではないかと思います。媚薬代わりに相手にセロトニンやドーパミンを与えてみる。どう化学変化するか。勿論手作りの料理で。
題して「料理で恋のリフレッシュ作戦」 これまで学んできた研究成果のセロトニンやドーパミンをつくりだす上記の材料を使った料理を作ってセクシームードを五感で演出し合えば、また違った良さに出合うかもしれません。
そして逐一レポートに実験結果をメモして、分析し他の文献と照合し万民の賛同が得られそうならノーベル賞でもめざしましょう。