しあわせな気持ち
どこからくるのか
自然と湧いてくるとしか・・・・・・。
誰かに愛されている。いや多くの人に愛されていることだけは感得できる。
そうか、この生け花かな。
実は花屋さんで、蠟梅が欲しかったのだが、今の時期はないとの事で
「では今の旬のものは?」
「はい、旬のものといってよろしいのかどうか・・・・・・。ちょっと変わった旬のものですが」
と前置きして、その花の精のような可憐な店員さん、一方をさし示し
「これなんですが」
「ん?猫柳」
紅なんとか・・・・・・。
そうだ、これだった。松谷みよ子先生のお宅で中食およばれしたとき、先生に渡していた猫柳のような、そして先生がよろこばれた花束はこれだった。
そして、今回その花の精のような店員さんの慈愛に満ちた思いやり。
なんと言ったと思う。
「1本だけでいいですか? それでは枝分かれした方がにぎやでいいでしょう」
270円はらってパンと一緒のレジ袋に入れてもらい一足先に春をお持ち帰り気分。
そとは北風ぴゅうぴゅう吹いているが、なんだかここだけはあたたかい。
多分、その店員さんの美しい優しさがのりうつっている「紅猫柳」がこのへやに来てくれたおかげだろう。
感謝の一語