#3
うららかな小春日和。まったりとおさんぽ。
地域社会では、シャッター商店街といわれるようになって幾星霜。お店の方々は今いずこ・・・・・・
先日、演劇活性化団体uniの「ナイス・エイジ」~ちょいとそこまでプロジェクト・江古田市場~を観劇させて戴きました。
実際の市場の通路を舞台にして立体的に劇的空間を演出する斬新な試みは刺激的で出演者もエネジーに溢れてた。
おかげで随分若返って演劇青年時代に戻ったようです。
なんて、それはちょっとオーバーコートですが、気力が充実してきました。
エクササイズ(課題)の標的が鮮明になってきたからです。
このままではいかんな、と。
デカダンス・退廃の美学などきれいごとを言えるのはフィクションの世界だけ。
現実の小売商、商店街の絆は今や風前のともしび。
世代交代、後継者問題など日々の生活に汲汲で冗談にも弾みがない。
そして何より直撃を受けたのは消費税増税。
こじんまりした八百屋の明るい娘さん、今日も元気で地域のお客さんを元気づけようと活発に品並べをしておりました。
身体の内から動くのが楽しくってしょうがない陽気なエネルギーを発散させて愛想をふりまいて。
「こんにちは」から始まって気が付いたら、ついついどうでもいいことを話していた自分が恥ずかしい。
おかげで余計なピーマンまで買っちゃったじゃないか。5本も入ってる。当分チンジャオロースだな。中身がないだけ空疎で有酸素運動(カロリー消費)の手間が省けるか。
なんて、話がピーマン。になったが、何を話していたんだっけ。
そうそう、馴染み客の心配をしている優しい店員さんの話。
つとめて愚痴にならないようにさりげない笑顔で、さも他人事のように高齢者福祉の心得ありとみえる気遣い、傾聴、ぬくもりが随所にうかがえる。 おぬしできるな。
「消費増税で青色吐息。あっ、青じゃない緑のピーマン今日は安いわね。ピーマンの肉詰め、いいわよ」
「そうかい、じゃ貰っとこう」
「でも、肉大丈夫なの?脂控えてるんでしょ?だったらチンジャオロースになさいな。塩分控えめだから」
「そうかい。じゃそれも貰っとこう」
「よかった。お客さんところは変わりなさそうで」
「へ?」
「消費増税で、レジ入れ替えたんだけどローンの支払で最近カラオケにも行けないわ。いやんなっちゃう」
「そういえば新しくなったね」
「でもね。完済できるかどうか・・・・・・消費増税になって買い控えが・・・・・・それでもなんとか繋ぎ止めた年金生活のお馴染みさんなんだけどね。
(突然大きな声で) はい、いらっしゃい。
・・・・・・(声を落として)前はよく白菜まるごと買って行かれたのに、今は半分なの。 なんでも年金が下がったとかで、(目が鋭く光って) 支給日前は可哀そうに四つ切よ。」
と、栄養失調にはさせないわよ。と、どこに文句を言ってるのだか熱っぽく語る弱者救済のナイチンゲールだかジャンヌダルクのように神々しさで眩しく見えたいつもの店員さん。素敵でした。
確かに消費増税は金持ち優遇の弱者切り捨てベクトル。
こんな弱い国民を誰が助けるのか、なぜ年金が下がるのか?物価に逆スライドする理不尽を許せるのか、良心が咎めないのか?
それなら、金持ちにも累進課税でバランスをとるのが筋ではないのか?筋というのは各国共通の善なる正義のルールで口先だけではない生命に基づいた概念だな。
そうそう阿部総理は、消費増税に伴って低所得層には別途手当を支給すると公言されたが、その点についてはどう説明されるおつもりか。
おうかがいしたい。
今後も年金減額になるのかどうかも。
社会不安に陥らせないように手をうっているのかどうかも懸念材料である。
なあんてな、読書の秋。 藤沢周平の「義民が駆ける」・・・・・・こりゃおもしろいな。
(参考HP) 演劇活性化団体 uni http://uni-theatre.jimdo.com/
練馬放送パーソナリティ募集HP http://nerimabroadcast.jp/personality_staff.html
練馬まつり公式サイト http://nerima-matsuri.com/