突然ですが・・・
リンゴが喰いたくなって、りんご屋の看板を見つけて店内へ・・・
「いらっしゃい」 おばさんが声をかけてくれる♪
ＴＶがサッカーをやってる♪
そうか、今日はなでしこがオーストラリアと対戦してるんだ♪
おばさんもこころなしか落ち着かなさそう♪
こんな時に邪魔していいものか迷った挙句、「りんご１個ください」と言ってしまった♪
おばさん、冷蔵庫から見た目にもデリシャスな取って置きのりんごを出してきてくれた♪
申し訳なさそうに、「日本勝ってる？」と問うてみた♪
「いや、まだ点が入ってない・・・」と。
「日本、勝つといいね♪」と言ってニッと笑ってみせた♪
♪あっかぃ～りんごにぃ～くちびぃるぅ寄せてぇ～♪＜リンゴの唄＞
なでしこと取って置きのリンゴに時空が交差した・・・
お金を払って手にはむき出しの涼しいりんごを鷲掴みで人目も気にせず往還を辿った♪
行き交う人の視線が吾が手の先の赤いリンゴを見やる♪
少し誇らしげに鼻高々だったような気もする♪
あとはこの手にした最高のりんごをどんなベストタイミングでいただくか・・・焦点はそれのみだった♪
自分の部屋で、手を洗って、深呼吸をして、おもむろにＴＶのスィッチを入れる・・・
どうやら前半は０－０で後半の幕が上がったようだ♪
そして今は後半１０分とか言ってる♪
さて、そろそろ取って置きのりんごを出して見る♪
見れば見るほど、色と言い形と言いこれまでに見たことも無いような完璧な出来♪
これを作った人も、仕入れた人の目もただものじゃないな・・・
思わず吸い寄せられるように、その赤いリンゴの肌へ、唇が・・・
一口、いやそれ以前に、ガッシュッと歯を立ててみる♪
歯を立てても、なんら抵抗も無く、却って待ってたかのように豊かな果汁で歓迎してくれた♪
ジューシーな甘味が持つ独特のエロティシズムと幸福感が口だけで体中に広がった♪
こりゃぁ～豪州には悪いけど、日本が勝つよ♪
だって豪州じゃこんなきめ細かい職人の心意気できるの？
それにりんご屋のおばさんが、昔の力道山に代わって、今はなでしこサッカーを応援してまた希望を持とうとしてるんだよ♪
だったら、そのおばさんの願いを叶えてあげようじゃないの♪
そんな気持ちで、美味い勝利のリンゴをガシッガシッ喰って一周しリンゴのシンだけにした♪
後半１７分、長里だっけ、敵陣へ入り込んでアイコンタクト以上のテレパシー先読みパスで川澄選手も、落ち着いてキーパーの動きを読んでて手堅くゴール♪
きっと、あのおばちゃんリンゴっ子、今頃喜んで幸福感を感じ捲くってるんだろうな♪
良かったな♪