私:サラリーマンを卒業(求職中)
妻:介護福祉士
父:軽度の認知症、実家で一人暮らし
母:数年前に亡くなる
いよいよ、父の2度目の検便チャレンジ、
便の採取をする日が、近づいてきて、
不安になり予想通り電話がかかってきた
便の採取期間の3日前に、1回目の電話、
「便の採取は、〇日からでよかったか?」
「うん、〇日~〇日の間で2回採ればいいよ」
「それで、どうやればよかったかな?」
「あのキットの容器にウンチ入れるんだよ」
「あの容器は開けてからするんだよね」
「うん、開けてウンチ突いてとるんだよ」
「あの棒の先につければいいのか?」
「うん、米粒3個分くらいでいいからね」
「あの容器は開けてからするんだよね」
「うん、開けて突いて元に戻すんだよ」
「やったことないから、わからんのよ」
「大丈夫、練習がてらやってみたらいい」
「失敗したら、またやればいいから」
「とにかく、やってみてよ」
少しだけエンドレスだったけど、
丁寧に説明を繰り返し、理解してくれた
2日前にも、また電話がかかってきた
内容がまったく同じだけど、説明をする。
また、なんとか理解してくれたようだけど、
もう、《人生で最大の難題》になってるよ
認知症の父にとっての、
今、《人生で最大の難題》は便の採取で、
それが気になって夜も眠れなくなるらしい。
マジか
父の性格✖認知症だと、こうなるのか
いよいよ、今日から便の採取ウィークだ。
実家のカレンダーにも書き込んでおいた。
1週間のうちに2回だ、がんばってくれ。
上手く出来ても出来なくても、いいから
頭の中が混乱状態で、難しいだろうけど、
《人生で最大の難題》にチャレンジしてる。
少しの勇気
あなたには残っているはず
だから、一人で出来ると信じている
もし、認知症の父が一人で出来たら、
新しいことに挑戦して成功したという意味、
小さなことかもしれないが、大きなことだ。
一人で出来たという感覚とそれに伴う感情、
これは、たぶん父の心に深く刻まれ、
今後の生活の様々な場面での、力となる
認知症の父にとって毎日の出来事は、
すべてが初めてのように感じるのだから、
勇気とそっと背中を押す見守る人が必要だ。
そう、僕らが子供であった頃の、
あの大きな父母の存在感に似たような、
黙ってても、何処かで、見てくれてる存在、
僕は、見守る人になれるか
父の性格を分析、解明しながら思う、
父にとって安心感のある存在になりたい
すぐには行けないくらい離れているから、
見えないけど感じる安心、が必要なのだ
⬇検便チャレンジ
⬇その結果は?
⬇こっそり始めるとは……
⬇血圧は不安感に比例?