父の肝性脳症の症状がずいぶん良くなってきた。

 

明日、父は退院することになった。

先週の状況ではこのまま良くならないような気がしていたので、とりあえずはよかった。

 

ただ、家族としてはこのまま緩和ケア病棟に移ってそのまま最期まで…と考えていたのだが、父本人が「最期の時は家で迎えたい」と言って聞かなかった。「病院の方が何かあった時に…」と、母と共に一応説得はしたが、父本人があまりにも強く希望するので聞くしかない。

 

 

しかしどうも父から話をよく聞くと「孫たちに会いたくて会いたくて仕方がない」というのが大きな理由のようだ……

 


コロナ以降、父の入院する病院では中学生以下の面会は禁止になってるため、小学5年生と3年生の娘たちは病院へは連れて来れない。それは緩和ケア病棟に移っても同じ。


「このままでは孫たちに会えずにあの世に行くことになる…」とずいぶん寂しがっていた。そう言われれば確かにそんな状況になってしまう気もする…

 

 

担当医から「在宅介護は本当に大変ですよ」と言われた。

「その覚悟はできていますか?」と釘を刺された。

 

僕も母も何も言えなかった。

「……お父さんがそうしたい、って言うから…」

とだけ母は言った。

 

 

いざ「覚悟」とか聞かれてもどう答えていいかわからないが、想像はできる。

きっと、大変なことになるのだろう、と。