今日も父の見舞いに行ってきた。

先日行った時よりも少しばかり調子がよさそうだった。

 

今日は父の姪が来てくれた。僕にとっては“いとこ”になる。介護職の彼女は専門的な知識や経験が豊富で本当によく助けてくれる。

性格も明るくて本当に頼もしい。

 

今日はそのいとこが電気シェーバーで父のヒゲを剃ってくれた。

こういった対応は手慣れたものだった。

「あら、お父さんさっぱりしたじゃない」と母が言った。

「あぁ…」と話す父の声に力はないが、それでも今日の父はよく笑ってよく話していた。冗談もたくさん言っていた。

もともと賑やかな場面が好きな人だから、とにかく人が来てくれることがうれしいんだろうな。

 

その後、母といとこと父の3人で、「緩和ケア病棟」へ見学に行った。


僕も行きたかったが見学がはじまるタイミングで職場に戻らなければならなくなった。「また来るよ」と父に言おうと思ったがタイミングを逃して言えなかった。

 

 

「緩和ケア病棟」か…

 

 

家族を癌で亡くされたの方のブログ読んでいると「急に逝ってしまった」「昨日まで普通だった」と書いてある。

父もそのフェーズに入っているんだろうな。

父もそうなってしまうのかな。

 

 

毎晩、布団の中で目を瞑るとどうしても父のことが浮かんでくる。

こんな歳になってもやはり寂しい。

 

不安な日が続く。