入院中の父と電話で少し話した。
あまり呂律が回っていなく、話すテンポもゆっくりだった。
ただ、検査の結果、脳には異常がなかったようでほっとした。
あとは薬との相性を調べて、何が原因で「肝性脳症」を起こしてるか原因を探し出すとのこと。
「まだボケたワケじゃなかった、ということだ」と父は言ってた。
「来週、見舞いに行くよ」と僕が言うと、
「いや、来なくていい。仕事を優先しろ」と言われた。
仕事人間だった父らしい言葉だ。
病院の面会時間は平日の14時から16時の30分間だけに限られている。
なので、土日は面会には行くことができない。
切ない条件だけど、これでも随分緩和されたらしい。
「来週はちょうど仕事が暇だから行くよ」と僕は押し切った。
とにかく脳に異常がなくてよかった。