僕がまだ少年の頃、父はよく食事に連れて行ってくれた。

仕事の関係で見つけた店に連れて行ってくれることが多かったな。

 

焼肉、鉄板焼き、居酒屋、寿司屋、中華料理、喫茶店、カレー、骨付鳥…

など、たくさん連れて行ってくれた。

中でも焼肉が多かったかな。

当時はまだユッケが普通に食べることができていて、父はそれをつまみにビールを飲んでいた。

 

 

ある時は高速道路で1時間かけてサービスエリア内の「立ち食い蕎麦」に行ったこともあった。

高速料金を支払ってまで“立ち食い蕎麦”って!

父は「ここの蕎麦はちょっと普通と違ってうまいだろ」と意気揚々と言ってたので

「そうだねおいしいよ」と僕は答えたが、普通のよくある立ち食いそばの味だったな(笑)

 

あと、いつだったか焼肉屋さんで父と母が口喧嘩を始めたこともあって、地獄のような空気で食事したこともあった(笑)

 

 

父は自分が食べるより、僕や母が美味しそうに食べている姿を見るのが好きな人だった。

いつも「うまいだろ、自分が見つけた店なんだぞ」と誇らしげにしていた。

 

父はどこの店に行っても、少しのおつまみとキリンラガービールの中瓶。

どこに行っても決まってキリンラガービールの中瓶だった。

瓶からコップにビールを注ぐ姿が印象的だったな。

 

 

 

……という、父と外食に行った遠い日の思い出。

昨夜、布団の中で目を瞑っているとなぜかそんなことを思い出した。

 

 

今朝、情報番組で梅の開花について話題にしていた。

もう2月になったんだな。

 


昨日入院した父ですが、今日は脳の検査をしました。

せめて脳に異常がなければいいけど。