3回目の鑑賞。
歴史に疎い私でもこれだけ熱くなれる作品なのだから、
その道を好きであろう皆さんが号泣されているのもうなずけた。
全員の衣装を白で統一
照明によって陽・血 生・死を表現、
新国立という大きな劇場内の観客席通路も縦横断に使いながら
物語の壮大さを演出し
舞台全体を大きく見せていたところが、
特に素晴らしかったと思う。
これだけのキャスト数でしかもほとんどが二役、
大人数を投影させたような仕掛けは見ていて圧巻だった。
ほとんど出ずっぱりの主役を演じた
遠藤雄弥さん、河合龍之介さん。
作品を観た後、
このインタビューを見ると感慨深いものがある。
松枝さん主催のワークショップで強烈な演技を披露したことから出演が決定したという
本仮屋リイナさん。
可憐な少女を演じる立ち振る舞い セリフ一つ一つに
胸締め付けられ 本当に素晴らしかった。
本作が最初で最後の舞台出演のようだが、
その姿をしっかりとこの目に焼き付けることができたのは
とてもラッキーであった。
別の道での大活躍。心からお祈りしたい。
出演者が語る作品の魅力
第3回「ヒロイン登場!」
出演:本仮屋リイナ(ヒザシ)、縄田智子(最澄の弟子・コウジョウ)
舞台「国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~」
http://www.alotf.com/stage/kokka/index.html
2013年3月27日~3月31日、新国立劇場・小劇場
作・演出 松枝佳紀
出演
遠藤雄弥、河合龍之介、本仮屋リイナ、山田悠介、真山明大、坂口りょう、南羽翔平、縄田智子、神木優、平子哲充、池内ひろ美、川上史津子、小日向えり、ナカヤマミチコ、藤波心、赤星満、市場紗蓮、内田明、江藤修平、神山健太、周本絵梨香、田中結花、中山絵莉香、畠山智行、森野美咲、八木麻衣子、渡部直也、荒戸源次郎
説明
腐敗した時代、朝鮮の血をひく皇子ヤマベがまさかの天皇となる。
その異端の新天皇は皇位に就くなり恐るべき改革を提案した。
「腐敗した都を捨て、新しき都を」
改革を断行する危険な天皇の登場に旧勢力は全力で戦いを挑む。
だが改革の天皇ヤマベは恐れなかった。
志高き若者が彼の強い味方となったからである。
その若者の名はサイチョウ、この世界で最も澄んだ男。
男は新しい国家にふさわしい「新しい精神」を生み出そうとしていた。
われわれの生きる「国家」はいかにあるべきか。
男たちの正義と欲望がぶつかりあい、そして真っ赤な血が流れる。
これは、かつてあり、そして今もここにある「国家」を巡る男たちの戦いの物語である。
3/27(水)18:30
3/28(木)13:00 18:30
3/29(金)13:00 18:30
3/30(土)13:00 18:30
3/31(日)13:00