昨日と空気の質が変わり夏を感じさせる1日になりました。
イヌのひよりちゃん(♀10歳)
吸血する虫たちが少ない日中に庭掃除をして、イヌのひよりちゃん(♀10歳)はお手伝いをしながら水浴びを楽しんでいました。
ところで、読売新聞オンラインで「クマの怖さ伝わらず? 県ポスターに指摘」という記事を見ました。
記事によると、秋田県がクマの注意喚起のために作成したポスターがあり、そのポスターのイラストのクマがクマの怖さが伝わらないと委員などから指摘があったということです。
秋田県で3日に行われた「県議会予算特別委員会総括審査で、委員から『かわいすぎて、怖さが伝わらないのではないか』との指摘」があり、秋田県佐竹知事は、「恐怖を感じるような映像を(素材に)使うべきだ」と話していたということです。
この記事を読んで問題と思った点は2つあります。ひとつは、クマに対して人びとの恐怖心を育てること。ふたつめが、クマやその他の動物の認知行動学などを学んでいない人たちによる議論です。
クマに対して恐怖心を抱かせることによって、クマとの事故の回避にはつながらないと思います。
理由は、人びとがクマに恐怖を抱くことで、クマに過剰反応してしまうからです。クマと出会った際に恐怖からパニックになり、クマに対して不適切な行動をとりやすく、クマに刺激を与えて事故につながる可能性があります。
クマへの恐怖心から生活環境の改善(誘因物の管理など)を行う人もいて事故が減るかもしれませんが、それに必要なのは、クマへの恐怖心ではなく、クマに対する正しい知識をつけることです。このことは、クマ以外のすべての動物たちとのかかわりや接し方にも言えることです。
動物たちは、恐怖や痛み、不快によって、相手を威嚇・攻撃することが諸研究から明らかになっています。動物たちの基本性質の考慮なし議論は状況を悪化させる可能性があるため危惧します。
何が大事かというと、クマに対する適切な対応の仕方を学ぶことです。つまり、必要なのは、動物たちへの恐怖心ではなく、動物たちをよりよく知るための教育です。
動物たちへの知識を学ぶことで、クマたちに出会っても冷静に状況を判断し、適切な行動ができると思います。
すなわち、動物たちを怖がらない方が人間は適切な対応をできるということです。
動物たちに対する人間の対応が誤ると事故が起こるため、わたしたち人間は、自分のためにも、人間以外の動物たちのためにも、他種への知識をつけて他種の行動を理解し、適切な対応をできるように努力したいものです。
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