雨の美術館 | あ・うん日記

雨の美術館

娘がまだ保育園の頃、同じ保育園のママ友から穴場の美術館を教えてもらったんです。聞いたことのない美術館で、場所もそんなところに?と思うような場所で、いつか行こうと思いながら10数年が経ってしまいました。


旦那にも以前から一度行ってみようと言ってたので、今週末は美術館の予定を入れていました。娘は中間考査の直前なので行かないで、自宅で猫ちゃんとお留守番。


車でいくつかの市をまたいで、到着すると意外と駐車場がいっぱい!


今回は特別展があったので、大人1人600円。安っす!


入ってすぐ、睡蓮が迎えてくれました。雨だったので、睡蓮の花もしっとりした色合いで美しかった。


広い園内は美しい日本庭園が続いていて、都会の喧騒から少し離れただけなのに、こんな静寂があるんだなぁと、いつも慌ただしい日々を送ってる私にとっては十分癒しの時間になりました。


「葵」 冷泉為頼

ゐに御車どもたてつれば人だまひのおくにをしやられて物も見えず心やましきをばさるものにてかかるやつれをそれとしられぬるがいみじうねたきことかぎりなし



今、ちょうど話題の紫式部に合わせて展示されているものも多かったです。これは重要文化財って書いてあった記憶💦


宮本武蔵の重要文化財。枯木鳴鵙図 こぼくめいげきず…旦那はこれに1番反応してました。


円山応挙の作。円山応挙と言えば写生。たくさんの動物や植物の作品が残ってますが、どれも葉脈のひとつひとつ、動物の毛の一本一本まで浮き出るように描かれてます。


こちらは国宝。青磁鳳凰耳花生銘万声。中国・南宋時代(12-13世紀)に、浙江省龍泉窯で制作された花生です。


ここからは、私が心惹かれた作。

青銅鍍金青石象嵌熊形器脚 せいどうときんせいせきぞうがんくまがたききゃく

何らかの器物の脚だが、本体は失われている。(前漢〜後漢時代、紀元前1〜2世紀)


青銅鍍金 比丘立像(比丘は僧侶の意味)

唐時代 8世紀


青磁 神亭 せいじしんてい

死者の魂に関わる副葬品(西晋時代3〜4世紀)


この後、別館も見ましたがそこは撮影禁止。なんと!モネ、ルノワール、ゴッホ、ミレーなど大御所の作品を見ることができました。こんなところに?とびっくりしましたが、美術館内は思ったより空いていてゆっくりと見れた上に、ほとんどの作品が撮影🆗で、むしろSNSで発信してね!と言うスタイルも豪気で好きでした。


旦那も珍しく、ここは穴場やなと言ってました。音楽ホールも併設されていて、若手の音楽家たちが週末に演奏するようです。ちなみに、入館料のみで先着でコンサートを楽しめます。トイレで一緒になったご婦人は、コンサートのために来られたらしく、ホールが綺麗で音響も素晴らしいと褒めていたので一度音楽ホールも体験してみたいと思いました。