今ハナキ物語00 | bboyうすめの石のブログ

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 夏の夜。蒸し蒸しとして、うんざりするくらい刺さってくる太陽が尚も暑さを際立たせる昼間とは違い、妙にすがすがしく感じる。そこにあるのは一片の曇りも無い空気と秩序と、規則的に唸る街灯の電子音だけ。
 私の人生はいたって普通に過ぎ去っていると思う。ごくあたりまえに仕事をして、それなりの生活をする。私がアフリカの貧しい地域の住人であるならば別だろうが、日本人である限りはごくありふれた暮らしぶりだろう。仕事があり、家があり、少しの貯蓄がある。日本の「ザ・サラリーマン」といったとこか。実際に今の私は何不自由なく暮らしているし、これで良いと思っている。いや-そう思うようにしている-その方が正しいだろうか。気づけば社会という荒波にもまれ、あくせく働き、正しいものが何なのかを叩き込まれる中で感覚が麻痺していたのかもしれない。しかし自分の感覚が麻痺していることにすら気づかない日々が続いていた。いつからだろか、こんな毎日を過ごすことが正しいものだと信じるようになったのは。いつからだろうか、今の現状に満足しているフリをするようになったのは。いつからだろう、、、自分に嘘をつくのがうまくなったのは。こんなうざったいくらいにすがすがしい夏の夜には、あの頃に描いた今の自分が正しいのかどうか問わずにはいられない。




つづく


かもね。