昨夜で、男はつらいよ全48作見終わりました。
山田洋次監督が、どこかのインタビューでこんなことをおっしゃってました。
--なぜ寅さんは今でも愛されているのでしょう
一つは、管理されていない状態にいる人間に対する憧れかな。
今の時代は、本当に日本人がどんどん厳しく管理され始めている。
映画館に行ったって、指定券見せて入って、入ったら私語は交わさないでくださいとか、盗撮は犯罪ですとかいろいろとある。
そういう窮屈さを今、日本人は感じ始めているのではないか。
それは今のこの国の政治状況からいって、どんどん窮屈になるんじゃないかと思う。
そんな中で寅さんは自由で、なんの拘束も受けない。
それは発想が自由ということ。
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良い悪いは別として確かにその通りじゃないかな。
かなり自由に生きていると思っても、窮屈さは感じられますからね。
若い人にも改めて見てもらいたいものです。
寅さんが甥の満男に語るセリフ
39作目
「あぁ生まれてきてよかったなって思うことが、何べんかあるじゃない。そのために人間生きているんじゃないのか?」
42作目
「自分を醜いと知った人間は、決してもう醜くねえって。」
なんとも染み渡りますなぁ
47作目
満男のナレーションで「ぼくはこの頃、おじさんに似てきたと言われます」とあります。
寅さんの思いを満男が引き継いでスピンオフみたいに続けるというのもありだったかな・・・とも考えたりしますね。
そして48作目
さすがに身体が辛そうだなぁ・・・というのが見えてしまっていました。
でも寅さんとしては、リリーさんと2人で柴又を出発出来たのは、よかったのかなー
さて『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』
今年末の公開が楽しみです!
