チェロの弓を収納するケースを持ち運ぶときの袋を作ってほしいとのオーダーがありました。
弓はケースの中で衝撃からは保護されているので
袋はシンプルな作りです。
簡単に言えば、今まで作っていた携帯ケースの長~いものと思えばいいのです。
携帯ケースの長いのと言えば、ちょっと前に埼ちゃんのスティックを入れておくものを作りました。
あの時も、袋があまりにも長いのでひっくり返す時が大変でしたっけ。
今回、完成予想長さは75.5㎝という、私の製作史上最高の長さ。
しかも、細いのです。
ケースの周囲は17㎝とのこと。
作り方は簡単だけれど、ひっくり返せるのかというのと
出し入れがスムーズに行くくらいの余裕がどのくらいかというのが問題でした。
別生地で試作をし、周囲はプラス3㎝余裕の20㎝に決めました。
表、裏地の生地の厚みなどで、若干小さめになります。
大体行けるだろうと思っていても、サイズが気になったので
最初に厚紙で周囲17㎝の細長い筒状のものを作りました。
厚紙で作った筒です。長さはとても足りないのですが入れ口の感じがこれでわかるはず。
フラップを留めるマジックテープの位置もここで決めました。
これが出来上がりのものです。
肩にかけて使いたいとのことで、約60㎝の共布のひもをつけました。
肩にかけたときに、ケースが斜めになって他の人に触れたりしないように
垂直に垂らしたいとのご希望で、ひもは上部につけてあります。
丸いフラップをマジックテープで留めます。
ケースの出し入れの際、滑りのいい生地が良いと思いました。
グレーにブルー系の柄で、シックです。
(ほとんど見えないのですが、クラシックの楽器に合うような雰囲気を求めて表地同様
少しこだわりました。)
これもなかなかシックだと思います。
真ん中よりやや下にこのような♪柄のタブをつけました。
アクセントとして、また、ケースを引っ張り出す際に
このタブを持って下へ引っ張ると出しやすいのではないかと思います。
仕上げにひっくり返す時、やはり時間がかかりました。
やみくもに裏地を押し込むと、中でごろごろになってしまうので
徐々にいろんな道具を使ってゆっくり押したり引っ張ったりしながらの作業。
(今回は埼ちゃんのスティックも短すぎて使えませんでした。)
何しろ、表から見えないので…裏地は無事にきれいに底までたどり着いたものと思います。