前記事に続きます。
特別講演会 「愛すべき狛犬の世界」
事前申込みをし受講致しました。
1、獅子 造形の歴史
2、狛犬の登場
3、獅子狛犬の変遷(平安~鎌倉)
4、春日大社の獅子・狛犬
ボリュームある内容で、駆け足で進みましたが予定時間延長しても納まりきらず、割愛された部分も少なくなかった様で、せっかくこの一回きりの講座の為に下準備して下さったのに残念。
貴重なお話の一部を書き残したいと思います。
以下、コミック以外の画像はレジメ、その他より感謝して拝借させて頂きました。
神域を守護するエジプトのライオン
ギザの大スフィンクス
古来百獣の王とされ、多くの民族で力、権威、王権などの象徴とされたライオン(獅子)
東へ
仏像が最初に造られた仏教発祥のインド
仏陀坐像
獅子座
仏様のお座りになる台座
お釈迦様が大切な説法をされる時には、獅子の背に座ったと言われる事から仏像の台座である 獅子座 が作られたと言われます。
東へ東へ
シルクロードを通って、仏教と共に獅子像が伝わります。
中国にはライオンは生存しないので、物でライオンを知ります。
獅子座から獅子一対の守護する獣へと変化します。ライオンを見た事がないので、犬みたいな容姿ですが獅子一対です。
獅子の造形が流入する前より、中国では霊獣が表されていました。
邪を払い瑞祥をもたらす一角の獣 兕(じ)
平安京に置かれた説もあります。
「呪術」を読まれた方は、難しい字ですか覚えがあるかと…11巻あたり
猪野琢真が使用する特殊な能力を発揮する
瑞獣4種類「獬豸」「霊亀」「麒麟」「竜」
このうちのひとつ 獬豸(かいち) は、皮が硬く、角を一本持ち牛に似ていますが羊ともいわれます。
兕(じ)と獬豸(かいち)
この二つが混同されていたとも考えられるそうです…
火災により焼失した
法隆寺金堂壁画
後世に伝えようとする人々の思いのお陰で、焼失前の模写を私たちは見ることができます。
薬師如来の下方に非対称の獅子が一対みられます。
獅子座の伝統が薄れ、台座から離れていきます。
一対の獅子 として伝わったものが、平安時代に 獅子と狛犬 へと日本において、変化していった様です。
長くなりますので…
また、参拝記事の中で追々、書き込みたいと思います。