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2013年1弾から娘とハマったアイカツ!がきっかけでブログを始めました。
2018年に腺維腫摘出後のリハビリと感謝を機に御朱印の魅力に惹かれ神社仏閣巡りを始めました。



前記事に続きます。










特別講演会 「愛すべき狛犬の世界」 

事前申込みをし受講致しました。

1、獅子 造形の歴史
2、狛犬の登場
3、獅子狛犬の変遷(平安~鎌倉)
4、春日大社の獅子・狛犬


ボリュームある内容で、駆け足で進みましたが予定時間延長しても納まりきらず、割愛された部分も少なくなかった様で、せっかくこの一回きりの講座の為に下準備して下さったのに残念。


貴重なお話の一部を書き残したいと思います。
以下、コミック以外の画像はレジメ、その他より感謝して拝借させて頂きました。

  


神域を守護するエジプトのライオン
 
ギザの大スフィンクス




古来百獣の王とされ、多くの民族で力、権威、王権などの象徴とされたライオン(獅子)

 
東へ


仏像が最初に造られた仏教発祥のインド
 
仏法の威光を示すモニュメントに獅子が使われます。

アショーカ王柱      獅子柱頭




仏陀坐像


獅子座
仏様のお座りになる台座

お釈迦様が大切な説法をされる時には、獅子の背に座ったと言われる事から仏像の台座である 獅子座 が作られたと言われます。
  


東へ東へ

シルクロードを通って、仏教と共に獅子像が伝わります。

中国にはライオンは生存しないので、物でライオンを知ります。


獅子座から獅子一対の守護する獣へと変化します。ライオンを見た事がないので、犬みたいな容姿ですが獅子一対です。







獅子の造形が流入する前より、中国では霊獣が表されていました。
 

邪を払い瑞祥をもたらす一角の獣 兕(じ)


平安京に置かれた説もあります。




「呪術」を読まれた方は、難しい字ですか覚えがあるかと…11巻あたり

 

猪野琢真が使用する特殊な能力を発揮する
瑞獣4種類「獬豸」「霊亀」「麒麟」「竜」


このうちのひとつ 獬豸(かいち) は、皮が硬く、角を一本持ち牛に似ていますが羊ともいわれます。



兕(じ)と獬豸(かいち) 
この二つが混同されていたとも考えられるそうです…




三彩鎮墓獣 中国・唐
一対で邪悪なものを避けお墓をお守りします。角を持つ霊獣、このあたりが日本の狛犬成立に影を落とします。





火災により焼失した

法隆寺金堂壁画 


後世に伝えようとする人々の思いのお陰で、焼失前の模写を私たちは見ることができます。

薬師如来の下方に非対称の獅子が一対みられます。

獅子座の伝統が薄れ、台座から離れていきます。

一対の獅子 として伝わったものが、平安時代に 獅子と狛犬 へと日本において、変化していった様です。



長くなりますので…
また、参拝記事の中で追々、書き込みたいと思います。