人間と言うものはうっかりすると自分が死んでいることにも気付かないらしい
私もアパートで独り暮らしだと自分が死んでいることに気付けない可能性がある
だが、アパートの部屋の中には自分の遺体らしきものはまだ見当たらない
自信はないがまだ生きている気がする
ブログなんかはあてにはならないだろう
死後にもブログを書くだろうし、生前と同じような反応を読むだろう
実際に死亡した人間がブログを更新したという報告はない
だが、死後ブログを書き続け、反応を読む可能性は否定できない
亡者同士のSNSである
そもそも生きているか死んでいるかは状態の変化でしかない
ただし生まれた瞬間や死んだ瞬間は不安定だ
でも命があるということには感謝したい
健康もある
痛い所はない
痒い所は多い
虫刺されにかゆみ止めをを塗るのは快感だ
夏の楽しみの一つでさえある
痒くないところにかゆみ止めを塗っても気持ちよくない
痒い所に塗るとどうしてこんなに気持ちがいいのだろう?
痒い所がないと痒い所に手は届かない
そもそもどこに手を伸ばせばいいかわからない
お金もある
明日の食費ぐらいはある
明日のパンもある
ライ麦パンである
ライ麦畑で捕まえて欲しい
このまま夢中になり過ぎると崖から落ちてしまいそうだ
カミさんには叱られてばかりいる
麦茶を新しく作ったが、ふたをするのが不十分だったようだ
冷蔵庫や床を濡らしたと叱られた
蜂蜜の結晶を溶かしたくてフライパンで沸かしたぬるま湯に漬けた
それも叱られた
カミさんとは会わない
スーパーで見かけるだけ
綺麗で相変わらずかわいい
ストーカーでしかない
籍を保ったストーカー
小説に出来るだろうか
才能などははなからない
命のあることに感謝しよう
健康に感謝しよう
お金を持っていることに感謝しよう
家庭があることに感謝しよう
あと何年生きるだろう?
人生は楽しい
ワクワクしか感じない
明日の朝、目覚めるかどうか目覚めないとわからない
目覚めなかった時はその時に考えよう
人は必ず死ぬ
死んでもどうせ一度だ
二度も三度も死ぬのではない
一度ぐらいならまあいいかな
何事も経験だしな
おそらくそんなこともあるだろうと阿Qは言っていた