出典 「木の椅子」黒田杏子著 牧羊社刊
 
季語は冬の日、三冬です。
 
奪衣婆とは三途の川の岸にいて、亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の姿の鬼だそうです。
もしかしたら、ご自身の姿を自虐的に表現なさったのかもしれません。
 
冬の日射しは角度が低いので、顔を伏せていても眩しく、どうしても顰めた顔になるので、奪衣婆と表現なさったのでしょう。