悠人さんのブログ句会で私が戴いた句です。
身勝手な鑑賞をしていますが、詩を理解できない未熟者の鑑賞ですので気にしないで戴けると有難く思います。
ただ、鑑賞を書いて読んで戴くことは、詩を理解できるようになるためにとても重要なプロセスではないかと思うのです。
ですから、恥ずかしながら公開いたします。
大切な句を否定されたようにお感じの方もいると思いますが、未熟者のたわごとと嗤って戴ければと思います。
 
特選
15.朝顔や旋盤の音の跳ぬる路地 さるぼぼさま
音が跳ねるがいいと思いました。工場が多い街の朝を想像しました。
 
並選
26.桔梗や尺度揃わぬ活人画 ひょうたん機さま
不釣り合いな感じが気になる活人画の景が気に入りました。
中七が多少、説明的に感じたのが特選に戴かなかった理由です。
 
28.蜩や塩つけ喰らふゆで卵 がねさま
山行の一コマかなあと。
とてものどかな感じがしました。
やはり、中七が多少説明的に感じたのが特選に戴かなかった理由です。
 
39.葛花や轍を歩む迷ひ犬 鈴海老さま
とても分かりやすい景でした。
今一つ何かを感じ取れれば特選に戴いたと思います。
 
45.ヘビメタの重低音や大西日 がねさま
とても情景が似合っていました。
略語が若干気になったのが特選に戴かなかった理由です。
 
47.こおろぎやかばんに入りきらぬもの ひょうたん機さま
何なのかがとても気になる句です。
特選に戴かなかった理由は特にありません。
特選句の方が若干、措辞に勝る気がしました。
 
48.蜩は過去の入口かもしれぬ さるぼぼさま
これも特選にしたかった句です。
ただ、詩ですので、疑問ではなく断定して欲しかったように思います。
断定とすれば下五が縮められるので、「過去の」を「過去への」としても字余りを避けられたかもしれません。