青芝の全投句公開に対して、糖尿猫さんから戴いた選評です。

このように沢山分析下さると有難く思います。

投句前に推敲はしているのですが、詩を理解する力がまだ足りないので、時間をかけてもちっともよくなりません。

このような具体的な評や、推敲案の提示は大変助かります。

 

-------------------------------------------------------以下メッセージ
いつも多彩な発想をご披露いただき、ありがとうございます。
とても参考になります。
僭越ですが、下記の句をいただきました。

青芝や津軽訛りの芝刈機
↑ ダントツ好きな句です。機械の唸りを、津軽訛りとした表現力が素晴らしいです。

青芝や一つ輝くプルトップ
↑ ありそうな景ですが、「青芝」の本意である庭園・公園を思い浮かべたとき、「一つ」輝いているのが生きてくるように、思います。

青芝を震わしながら降りるヘリ ○
青芝や小銭を二枚拾うとは

青芝を踏むゴルファーの白きミニ
↑ ミニが好きです(笑)。

入るなとある青芝を一歩踏む
青芝や放たれた犬振る尻尾
青芝や一人読書をする少女 ○

青芝の上を烏の兎跳び
↑ 烏の兎跳び、面白い表現ですね。

青芝の底へ突き刺す犬の鼻
青芝の家は斜陽の家だらう
仰向けの青芝空を独り占め
青芝や旅客機という光る点 ○
裸婦像を囲む青芝濡らす雨 ○
手術待つ窓の青芝光りけり

青芝や並ぶ喪服のクリスチャン ○
↑ 映画とかでみるような、外国のお葬式ですね。
芝の明るさと喪服のコントラストが、鮮やかです。


以下、惜しいと思った句です。
青芝を割るごとレッドカーペット
↑ 割るごと、でなく、割りたる、でもいいのかな? と思いました。

青芝の葉の一本が作る影
↑ 一本ですと、青芝っぽくなさそう? 一本一本が、という意味なのでしょうか。
ここは、千本や万本でも行けそう? いっそ、「青芝の葉の億千の影揺れる」とかまでしたら、ヤリすぎでしょうか(笑)。

半坪の青芝囲む消火栓
↑ 青芝を消火栓が囲んでいるようにも、読めてしまいます。
単純に解消するなら、
「半坪の青芝に立つ消火栓」
とかなのでしょうか。

青芝の街や真っ赤なキャデラック
↑ 米軍の住宅なのでしょうか。キャデラックが赤いのが良いですね。
米軍がもう少しわかりやすいと、よかったように思います。


青芝にアリスの穴を探しけり
↑ 句意は、よくわかりました。ただ、あれを「アリスの穴」と呼ぶのかがわかりませんでした。