サボってましたが、遅ればせながら。

だって、自分の為なんだモン。

あくまでもワタクシの好み優先です。

(選評が雑だったので、加筆します。作成途中の公開のようになってしまい

申し訳ございません。時間がない時に書くものではないですね。)

 

蕨狩る目に付け替へて蕨狩る さるぼぼさま

発想があまりにもユニーク。この手があったか。

(蕨を探す時に探すモードの目に替えるということは

自分の意識としても共感できますが、こうはっきりと

詠む発想がなかったので驚きました。)


蕨採る場所を聞き出す為の酒 耳目さま

この発想もユニーク。他力本願がまたいいですね。

(キノコ狩りの場所は家族に知らせないとか聞きます。

でも、この句の素晴らしさは、末尾だと思うのです。

「酒」の一語で締めくくり、それによって登場人物が

鮮明に描かれています。それまでの流れがあえて

説明的に見える分、ギャップがいいと思います。)


蕨狩うぶすなの神巻き毛らし dolce(ドルチェ)さま

なんかカワイイ。

(蕨の様子が、産土神の容姿だという発想が何とも

言えません。末尾の「らし」が活きていると思いました。)


万葉の皇子と語らん蕨狩り S.A.Y.さま

和歌の世界へ遊べそう。

(ずっとずっと昔から楽しまれていた行楽であったことを

考えると、ぴったりな取り合わせだと思います。この季語

が単なる作業ではなく、あくまでも行楽であるいう本質を

突いている気がします。)


用心の鉈の重さや蕨狩 ウロさま

ちょっぴり後悔のあるような。でもいざという時は。

(蕨狩の楽しさに反して、鉈という重たくて堅いものを

取り合わせた対比が何とも言えません。動きが制限

されたり、疲れが増すであろう想像も楽しめます。)


蕨狩くらい仕事もできたなら かをりさま

蕨収穫業界への勤務をお勧めします。

(やはりこの季語の本質である行楽という部分を

しっかり理解した句であると思います。笑いを

誘う楽しさがあります。)


たたら場の赤目砂鉄や蕨狩 小川めぐるさま

やっぱ、こんな発想ない。種明かしを聞いても、取り合わせの凄さがあります。

(何と言っても言葉の力強さがピカイチだったのっでは?

地選以上にならなかったのは、季語に対して、若干強すぎ

たのでしょうか?

かなり具体的な言葉を並べた分、迫力があります。)


男女各一名不明蕨狩 比々きさま

最初は緊急事態かと。でもそういう仲だったんですね。山近くのラブホに避難中?

(山菜採りの時期にはこういった報道がありますし、防災関係者の通信

内容とか、報告書の文面の味わいもあります。

しかし、実際の特定の事故ではなく、あくまで俳句ですから、こういう

読み方もあるかもしれないと思います。

ちょっぴり楽しい読み方に変えたかったというのが本音です。)


迷宮の中天たわみ蕨狩 さとう菓子さま

危険です。脱水症状かも?

(言葉が独特です。迷って焦っている様子や疲れている様子を

感じました。

いろいろ読み方はあるのかも知れませんが、私はきっと疲れ

切っている状況を詠んだのだと思います。)


蕨狩犬の咥えた白きもの まゆ熊さま
事件です!人骨?

(この句のいいところは、種明かしがないところではないでしょう

か?

何だったんだろうという興味を沸かせるところがいいと思います。)