1月18日の記事でコメント下さいましたしずくまちゃんさんと佐保山遊山会山野さんをダマしたような形になりましたが、順当に天選・地選にワタクシの俳号はございませんでした。

佐保山遊山会山野さんの仰る通り、天選を取るのは大変なことです。

ワタクシはまだ、天選どころか、地選も一度も戴いたことはございません。

ですから、これからも努力し続けます。

 

ただし、ワタクシはしずくまちゃんさんと佐保山遊山会山野さんをダマしたとは思っておりません。

未来の出来事を宣言すれば、実現しないのは当たり前です。

実現する方が珍しいことです。

ですが、あえてそれを過去の出来事のように語るのが引き寄せの極意です。

その宣言を信じて下さる方は、引き寄せにご協力戴いていると思っています。

素直に未来への宣言を信じて下さる方が多ければ、その出来事はいつか実現すると思います。

そう言う訳で、しずくまちゃんさんと佐保山遊山会山野さん、ありがとうございました。

お詫びはしませんよ。

お詫びすると引き寄せの否定になってしまいますから。

ただ、実現の時期をワタクシが誤っただけです。

 

そして、天選を宣言していたので、有難いことに人選を戴けました。

棒ほど願って針ほど叶うです。

天選を戴くには、もっと大きなタイトル受賞の宣言をした方がいいのかもしれません。

 

いつものように全投句一覧を掲載します。

何週間も前に投句した句ですから、いまさら推敲できません。

発表しないで推敲するという考えもありますが、あえてしません。

自選の選評は、18日頃に行ったものです。

選評として内容が不適切であることもまた、ワタクシの力量のなさの表れです。

 

2016/11/21投句分
 五六人熊に成りきる雪の森 ギャ句 - 対象外
 熊売つて熊の手食ふて帰りけり ギャ句 - 対象外
 止山の札の脇抜け進む熊 × 特に詩を感じない
 仁王立ちする熊睨み後退り △ 句意は伝わるかと
 母熊と眠る穴から見える月 〇 景がきれい
 母熊の乳の香りの包む穴 △ 嗅覚なのはいい
 縄文をかつては生きた土器の熊 × あまり意味は伝わらない
 瑠璃色の縄文土器となりし熊 × あまり意味は伝わらない
 青森の大学裏をあさる熊 × 特に詩を感じない
 青森の滑走路脇駆ける熊 × 特に詩を感じない
 母熊と微睡む穴の乳の味 〇 味覚なのがいいかも
 母熊の温もりに頬寄せ眠る △ 触覚なのはいいが
 山あいの朝国道を渡る熊 〇 景が伝わりやすい
 実況も曲も近づき逃げる熊 × 意味が伝わりにくい
 熊を見し頻度を本土でも話す ギャ句 - 対象外
 熊を即絞めて待て飯糞を撒く 俳句回文 - 対象外
2016/11/23投句分
 照星の向こう側から睨む熊 × 意味が伝わりにくい
 里山の熊の爪痕残る幹 × 季語が主役ではない
 ジオラマの森棲む熊の虚ろな眼 × 季節感が失われている
 呑めばまた語るあの日の熊の貌 × 季節感が失われている
2016/11/25投句分
 人の味覚えし熊の追う鈴音 △ 季節が異なる
 幹薄く剥ぎ取る熊の爪の痕 △ 詩になっているかどうか
 忽然とある湯気上がる熊の糞 △ ちょっときたない
 振り向いた熊の牙から滴る血 △ 怖すぎる
 駆除された熊の下から這い出る子 △ 上五が説明的
 鶏小屋の床に熊の毛鶏の羽根 △ 季語が主役かどうか
 魚の尾をくわえ森へと走る熊 △ ありふれた景
 熊襲い死に絶えた村弔う碑 △ 季語が主役かどうか
 振り上げた熊の爪から伸びる影 〇 景がある程度見える
 銃口を見つめる熊の牙の色 〇 緊迫感がある
 熊を追い詰め引き金の指白し 〇 臨場感を感じる
 銃床があたる鎖骨や熊の息 〇 触覚が伝わってくる
 母熊と乳の匂いが包む穴 〇 温かさを感じる
 目覚めれば舐める母熊穴の中 △ 伝わりにくい
 背を丸め藪に消えゆく若き熊 △ 景は伝わるが
 餌探す熊の毛に吹く風の音 △ 若干弱いかと
 眠たげな熊いる穴を照らす星 △ 伝わりにくいかも
 おおぐま座こぐま座照らす熊の穴 △ 表現が今一つ
 熊を追えクラーク博士指をさす △ 面白いが
 あの人の熊の爪痕残る膚 △ もう少し表現に工夫があれば
2016/11/28投句分
 熊の爪振り下ろされる間の一生 〇 一瞬を切り取っている
 藪にいて音に熊かと身構える △ 季語がそこにない
 人を喰う熊を捕らえて人が喰う △ 川柳なら
 仰向けの口から垂れる熊の舌 △ 景が伝わるかどうか
 惨劇の熊の毛残る窓の桟 △ 上五が安易か
 アテルイの山の主たる熊の穴 △ 今一つ何が言いたいか
 動きたる山脈めける熊の背 △ 比喩ではあるが
 食べて寝て子どもを作る熊の夢 △ 季語が動く
 人襲う作物荒らす熊の性 △ 説明的
 放置したカメラをいじる親子熊 △ 熊である必然性がない
 熊の毛の濡れて光を放ちけり △ 他の動物でもよい
 餌の実がそのまま混じる熊の糞 △ 特に独創性がない
 木に登る子熊喰う熊幹を掻く △ 説明的
 無音なる鳴き声交わし歩く熊 △ 景が伝わりにくい
 将来の樹洞を作る熊の爪 △ 意味が伝わらない
 馬小屋へ熊の足跡一直線 △ 特に特徴が
 暗闇の眼と月の輪が光る熊 〇 景は見える
 クマ棚の見える頃には熊穴へ × 季節感があまり
 別荘に植えた樹木が熊を呼ぶ × 説明的
 血抜きされトラックに積む熊二頭 × 説明的
 糸コンと味噌入れ煮込む熊の肉 × 説明的
 幹に腹こすりて熊のにおいつけ × 説明的
 耳にタグ付けた熊から産まれた子 × 説明的
 巣箱へと鳥が熊の毛集めくる × 主役が季語ではない
 クマ棚の腹いっぱいの熊眠る × 季節が異なる
 熊もがくアクトグラムの赤き線 × 言葉が伝わらない
 熊捕らえシカリの呪文始まりぬ × 説明的
 熊裂きて脂肪一本縦に開く × 説明的
 団らんを嗅ぎまわる熊妻の笑み × 意味不明
 熊の眼の先に広がる夜景かな × 熊である必然性が無い
 熊歩む原発事故の村の道 △ 他の動物でもよい
 屍は熊の娘の恋の果 × 意味不明
 香港の船に積まれる熊の皮 × 熊である必然性が無い
 血抜きした熊の帷子たる脂肪 × 景が伝わりにくい
 夕闇や子を産む熊の母の声 △ わかりにくい
 熊の死を示すアクトグラムの線 × 伝わりにくい
2016/11/30投句分
 人の味知る熊が追う鈴の音 〇 季節は異なるかもしれないが
 子をかばいハンターへ身をさらす熊 〇 季節は異なるかもしれないが
 目を開けば母の微睡む穴の中 〇 景は見える
 顔を出し夜の旅客機仰ぐ熊 〇 景は見える
 熊追って十日ハンター喜寿間近 × 伝わるかどうか
 死す熊やアクトグラムの赤き線 × 詩はない
 白神のマタギ熊撃つ銃を置く × 詩はない
 星あまた一期一会の熊の恋 × 意味が伝わりにくい
 妻泣かす熊の爪痕残る幹 × 意味が伝わりにくい
 休日や母と子眠る熊の穴 × 意味が伝わりにくい
 熊の牙奥歯を噛んで呑む言葉 × 意味が伝わりにくい
 熊の爪君の気持ちを考えず × 意味が伝わりにくい