青森市は雨です。
昨日はプレバトでした。
お題は「新緑と高尾山」
才能アリ 第2位 武井壮 70点
. 原句 若葉揺れ晴れリフト揺れ高尾山
. 添削 高尾山晴れ若葉ゆれリフト揺れ
. 韻を踏んでいるのはよい
. 描写は広い部分から徐々に焦点を狭める
. 画数の多い所はかなにする工夫も必要
才能ナシ 第4位 光宗薫 35点
. 原句 山薫るかさばる上着も役目なし
. 添削 薫風の山や脱ぎたる上着手に
ここがポイント 説明ではなく映像を描写!
. (「かさばる」「役目なし」は説明「脱ぎたる」「手に」なら描写)
最下位 才能ナシ A.B.C-Z 塚田僚一 20点
. 原句 髭オジサン春の日浴びる今日だけは
. 添削 春の高尾髭オジサンの日曜日
. 「髭オジサン」って誰?
. (本人が日曜日など休日に不精髭生やすサラリーマンなどと説明、
. .それが高尾山へ休息を求めてきたと)
ここがポイント 必要なフレーズを着実に
. (「高尾」「日曜日」など最低限の情報は必要)
凡人 第3位 高木美保 55点
. 原句 祖母と来たあの初夏の山なつかしや
. 添削 祖母と来たあの初夏の山青き空
. 上五中七のよさを下五の感想のダメ押しが殺している
ここがポイント 懐かしさを具体的な映像で
才能アリ 第1位 NON STYLE 井上裕介 72点
. 原句 高尾山新緑歩むハイヒール
. 添削 新緑の高尾を歩くハイヒール
. 着眼点、着想がよい
. 描写の順序はよいが「高尾山新緑」よりも「新緑の高尾」の方がよい
. 「歩む」では人生を歩む印象が加わるので、単純に「歩く」の方がよい
特待生 NON STYLE 石田明
. 原句 新緑の背骨と化せり昇降機
. 添削 新緑の背骨と化せりリフトの銀
1ランク昇格 発想力を詩にしている
. 今までまとまっているだけの句を作って発想力に不安があったが、今回は素晴らしい
. リフトを昇降機と呼ぶのは若干疑問。リフトに色を添えるとなおよい
特待生 梅沢冨美男
. 原句 ゆるゆると鷹鳩と化す日のリフト
. 添削はありません
1ランク昇格 季語の力を活かした17音
. 17音の器の量が分かっている
梅沢さん、素晴らしいですね。
前回の「左見右見」を「おもたげに」に添削した指導が完全に活かされています。
季語は歳時記などで勉強できますが、季語の力の活かし方は、
歳時記を読んだだけではわかりません。
やはり、時代劇役者としての経験と天性の才能が、上達を早めているのでしょう。
そうはいっても、並大抵の努力ではないと思います。
ただ、梅沢さんが高木美保さんの句を批判した時の美保さんの顔、見ましたか?
あんなにデリカシーのない人がモテるなんて、世の中どうかしているかも?
今回は、描写の順序は、大きいものから徐々に焦点を絞るという点が勉強になりました。