部屋の中の雰囲気は
「危篤」っていうよりは「和やか」だった。
・・・なんで?
・・・何があったの?
恐る恐る部屋の奥に入ると・・・
お父さんがこっちを見た!
・・・意識がちゃんと戻っている。
聞くと、寝ていたお父さんを担当医が起こしに来た。
すると、目を開けたので先生が
「大丈夫ですか?」
と聞くと
禅徳「大丈夫です!!」
ってはっきり答えたんだって。
晃子「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁSмilё♪(☆´∀`人´∀`★)Sмilё♪」
晃子「お父さぁぁぁぁぁん」
父「何だよぉ~」
まじで、まじで、本当に奇跡だと思った。
あの状態から、意識が戻るなんて、想像もしてない
・・・到底出来る訳も無い状態だったんだもん。
晃子「お父さぁ~ん」って甘えて顔を近づけると
お父さんは頭を撫でて、笑いかけてくれた・・・
本当に、この笑顔にまた会えて良かった。
本当に、幸せを感じて、涙が出た。
・・・お母さんが帰って来てお父さんに会うと
ボロボロ泣きながら子供の様に「お父さ~ん!お父さ~ん」って呼んでいた。
それを見て、皆でお母さんったらって笑いあった。
ほらっ。
さっきまで喧嘩してたのに・・・
お父さんの存在は、私達家族にとってこんなにも大きい。
・・・ボスとの会話を思い出す・・・
晃子「お父さんは本当にいい人なのに、何でこんなに苦しまないといけないんですか!?」
ボス「それは、全て晃子ちゃんの為なんだと思うよ。晃子ちゃんを強くする為に体を張ってくれているんじゃないかなぁ・・・」
・・・お父さん、私がまだ弱いから生きているの?
・・・だから、苦しんでいるの?
・・・なんで、意識が戻ったんだろう・・・
・・・まだ、教えてくれる事があるって事なんだろう・・・
私達家族の団結だね。
お父さんが、中和してくれて、家族5人の調和が取れていた。
お父さんが病気になってから、家族の喧嘩が耐えない。
・・・お父さん、多分死ねないんだ。
私達が、自分達の事しか考えてなくて、それぞれ思いやりが欠けているから
お父さんが、生きて苦しみ続けなきゃいけないのかも。
逆に、私達が絆を深めたら、お父さんはやっと楽になれるのかも・・・
家族の痛手をお父さんが修復しようと病気になってくれたのかな・・・
・・・こんな解釈の仕方おかしい?
でも、私は、そう思ったんだ。
だから、まず私が強くなって、家族みんなに伝えなければいけない。