私が病院に着くと父は4人部屋のベッドで寝ていたううっ...



少しホッとするほろり


晃「このまま目が覚めないとかじゃないよねぇ?」


母「わからないけど、ツネっても、痛みは感じないって。」




・・・ええっ汗


まさか、このまま・・・?


そう思うと、涙が止まらない。




これから、検査もするけど


個室に移動するとの事。



何度も何度も呼びかけて意識を戻そうとする


「おとーさん!!おとーさん!!」





検査を終えて・・・


先生に呼び出されて、検査結果を伝えられる。



今の状態では、今すぐにどうなってもおかしくないとの事。


意識が戻る事もどうか分からない。



・・・ただ、会わせたい人がいるなら、早め早めにしといた方がいい。




・・・もしもの時の話なんだけど・・・


先生はゆっくりと話し出した。



心臓マッサージや人工呼吸の延命を行うかどうかなんだけど・・・



母「その時は、もう逝かせてあげて下さい」


先生「そうだね・・・本人もその方がいいと思うよ。苦しむ時間が延びるから」




・・・お父さんは本当に死んでしまうんだ・・・


そう思うと、涙が止まらなかった。



本当に、覚悟しないといけないんだね。


タンが絡んで苦しそうにして時々目を開ける。




「お父さん!!あきだよ!!分かる?」



・・・咳なのか、うなされているのか分からないけど何か声が出る。


母「わかってるよねぇ・・・」



嫌だ!そんな、返事なのか返事じゃないのか分からない様な声で言われても分からない!


・・・ちゃんと、分かるよって言って。


声に出してちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ!!




お願いだから・・・


お願いだから・・・


あきだろって言って。



おとーさん!!