病院に付くと看護士さんが何人かいて、お父さんと話していた。




「よかったねぇ。やっと来てくれたね!」






看護士さんがお父さんに話しかける。




「今日は、お熱が出ちゃって、朝からソワソワしているんですよ。」






・・・昨日と今日、今までよりも病院にいる時間が少ないから




お父さんも心細いのだろう・・・






「タンが絡むみたいで、咳もでちゃって・・・辛そうです」






・・・ここ何日か、睡眠時間は長いものの、辛い姿を見ていなかったのでショックだった。






晃子「おとーさん!辛いなら、タン取る?」




大きい声で、子供に話しかけるように話す。




父は、うなずく。






・・・辛いんだねぇ・・・






看護士さんと話して、じゃあ、取ってみましょうか。




取るのも苦しいけど、取ったら楽になるかもしれないし。






・・・父の口から管を通す。




すると、父は噛んでしまって喉を通らない。






・・・何回かチャレンジするけど父から、




「もう、いいよっ」






・・・どっちやねん!!看護士さんと一瞬、微笑みあう。






しばらくすると、安心した様子で、眠りについた。




・・・今日は、起きていると辛そうだから、寝てくれて良かった。








何だか、苦しい姿を見ると、実感せざるを得ない。