私が通っていた病院は、
出産当日と、入院中の夜間は赤ちゃんを預かってくれる。

そのため出産当日は、母子別室。
夕ご飯を買ってきた旦那と、
病院食の私は病院の個室で2人でご飯を食べることに。

病院食が豪華とは聞いていたけれど、
本当に豪華で、食べきれないくらいの量が出される。
買ってきた弁当を食べている旦那に申し訳なくなる。

面会時間が終わるので、
旦那は帰宅。

取れかけの麻酔と、傷口と、
背中の局部麻酔のあとが痛んだりして、
体勢が難しかったけど、
赤ちゃんとは別室なので、ひとりで眠りにつく。
なんだかんだで2日間ほどほとんど寝ていなかったから、
熟睡とまではいかないけど、
眠りにつくことができた。

翌日から授乳指導や沐浴指導を受けながら、
母子同室で過ごす。
赤ちゃんが小さいからか、
ミルクをほとんど飲まず、
私の母乳も出ないので、口におっぱいを当てているだけ。

母乳育児のつもりだったけど、
急に不安が募る。

母乳は出るのだろうか。
赤ちゃんは人並みに飲めるようになるのだろうか。

不安が募ったまま、退院の日を迎えることになる。
産まれてくるまでいろいろあったけど、
実際にいきむのはたった2回という
あっという間の出産劇。

立ち合い出産の旦那も実際に立ち会ったのは
ほんの数分。
感極まるというより、あっけにとられたまま、
私の事後処理のため、分娩室から出される。

胎盤を出したり、傷口を縫合したりの施術が
終わったのち、再度旦那が分娩室へ。

羊水を吐き出し、体をきれいにしてもらった赤ちゃんも
分娩室に届けられる。

「しばし3人の時間を過ごしてください。」

麻酔で身動きの取れない私は赤ちゃんを抱くことができないけど、
旦那に抱かれた赤ちゃん、
ベッドの私の横にそっと置かれた赤ちゃん、
と写真撮影会。

そのとき初めて、
産まれたのが女の子であること、
2505gと、未熟児ぎりぎりだったことを知らされた。

どうりで小さい赤ちゃん。

でもなにより
元気に産まれてきてくれてありがとう!!

出産の記録 完。
陣痛促進剤の投与からしばし。
私の体のなかでは、
仰向けに寝ても赤ちゃんの心音が低下するところまできていた。

再度、子宮口のチェックをしてもらったところ、
ようやく赤ちゃんを出せる程度に開いてきたらしい。

「もう吸引で出しますね!」
との助産師さんの声。
ナースコールで医師や看護師さんを呼び出し、
吸引の準備が始まる。

立ち合い出産の予定で
私の入院する病室で待っていた旦那も
呼び出されて、分娩室にやってきた。

「声をかけたら赤ちゃんが出てくるところを見ながらいきんでください」
と言われ、ベッドの両サイドにあるバーを強く握り、
いきむ準備。

「はい!いきんで!」

頭をお腹の方に向け、いきむ。
麻酔が効いているので、子宮口の近辺には痛みを感じない。

「頭が出てきたよ!はい、もう一回!」

もう一度いきむ。

「出てきたよ!」
という医師の声のあとに、

「おぎゃーおぎゃー!」
の元気な泣き声。

やっと産まれた!