ある年のお正月
結婚して、数年目の年末に
風邪をひいてしまった、私。
けど内心、風邪を理由に、旦那さんの実家へ行かなくていいかも!?
と、少し期待した。
年が明けた元旦のお昼、案の定
義母から電話が入る…。
義母 「何時頃、来るんや!?
M(義姉)らは、もう来てるんやで!」
私 「すみません。風邪をひいたみたいで。
みんなにうつってはいけないので、日を 改めて行きます」
義母 「何を言うてんの!風邪が何やの!
来るのが当たり前やろ。
Mも来てるんやで」
と、数分のやりとり。
この会話を聞いてても、この時の旦那さんは
まだ私の味方では言わなかった。
『おかんが来いって言ってるんやから、
行ったらええんちゃう?』
鼻声で咳も出るし、少し悪寒がすると言っても、
『とりあえず、行こう』と、旦那。
旦那の実家に着き、親戚の子供が
お年玉をもらいに、おばばと来ていた。
ちなみに、そのおばばというのは、
義母の実妹。子供というのは、
おばばの孫。
ポチ袋を持って、新年の挨拶をしかけた時、
ゴホッゴホッと咳が。
すると、そのおばば、
『嫌や!この人風邪ひいてるやん!
バイ菌うつるわ!◯◯ちゃん、さっさと
帰るで!』
と、言って、バッとあたしの手からポチ袋を取り、帰っていった。
もちろん、お年玉のお礼も言われてない。
バイ菌扱いされたことも、皆スルー。
旦那さえ、何事もなかったかのように…。
何か腹が立って
『バイ菌扱いされたんやけど…』
って言ったら
『ほっといたらええねん』
…『は!?』
「気分悪くしたでなぁ、ごめんな」
ぐらい言われへん?
笑うって、どういうこと!?
そっか、あたしこの中では【他人】やんもな。
こんな人達の【他人】でよかった、と
のちに、思えるようになるまで、どのくらい
かかったやろうか。
この時はまだ、旦那さん=義家族
やったもんなぁ…。