日が暮れていきます。


今日は風が強い割に雲はあったけれど

澄んだ青の綺麗な空だったので

夕焼けも綺麗な橙色

そのあとを

薄紫色の宵が追っています。



今年も

いろんなひとに 会いました。

いろんなものを 見ました。

いろんなことを 知りました。


いろいろな出来事が ありました。

いろいろな事実が わかりました。


毎年、

進化しているのか

退化しているのか


ただ、改めて認識した

いくつかの価値観


そのうちのひとつ。


たとえ親友であっても、恋人であっても

伴侶であっても、肉親であってさえ

想いは言葉と態度にしないと伝わらない

それをしてさえ、

100%の理解をしよう、得ようということは不可能であるということ。


価値観の近い相手が、雰囲気で物事を察することはできても

別個の個体が、相手を完全理解することは不可能であるということ。



もうひとつ。


時間は、秒針のある時計ではなく

誰が言ったことだったか、

火の点いた導火線であるということ。


秒針が12を越えたら元に戻るのではなく

いま正にこの瞬間も

決まった長さが刻一刻と消費されていっている、ということ。



価値観が変化したわけではなく

言葉でそう知っていたことを

事実として認識した

今年の自分の内心の変化。


未来の自分は、何を思って生きているのだろう。


2010年も、

今年までの自分に恥じないように精一杯、

生命の導火線を燃やしていこう

と思います。


がんばろう。

肌寒く感じるようになる頃でも

稀に汗ばむ日がある。



そういう日には、

季節に出遅れた蝉が


いまだ!!


とばかりに、

よわよわしく翅を震わす。


秋の虫の声にあいまって、

なんとも言い表わせない

寂しさをおぼえる。



もちろん、数は少ない。

なぜか、必ず1匹。

我が家の庭でも、

毎年必ず出遅れた蝉がなく。



何年か前の夕刻、

ヒグラシが

その季節最後の声を聞かせたことがある。


その時、はじめて

どうしようもない

せつなさを覚えた。


7年間を土の中で暮らして

ようやく地上に出てきたら

季節も終わり。


懸命にその翅を震わせても

対になる相手が見つかるどころか

呼応して鳴き始める仲間すらいない。


種が残せないであろう、その一生に

自然の摂理とはいえ、なんとも言えない

やるせなさが。



毎年、季節最後の蝉の声を


今年はこの声が最後か


と意識するようになったのは

その時からだったと思う。



今年の我が家では

9月28日に鳴いたツクツクボウシが

最後になった。


彼は、うまいこと種が残せているように

願うばかりです。

昨夜、会社の帰りにコンビニに寄って、

レジに並んで、何気なくコンビニに出入りする人たちを

ぼんやりと見ていた時のこと。




人生で2回目、


万引きを目撃・・・



あまりにビックリして


えっ???


と、水滴のついたペットボトルを手にしたまま出て行く男性を

凝視しながら口にした瞬間、その人は


「まずい!」


といった風体で、決して走らずに、足を速めて出て行きました。

あまりにも堂々としていたので、


今のは見間違いか?

自分がレジに並ぶ前に既にお金を払ってたのか?

最初から持っていたものなのか?

やはり万引きじゃないのか?

レジに入っているスタッフは気づいてないのか?

他に見ていた人はいないのか?

コンビニのスタッフは一人だけなのか?

最初から疑るのは良くないが…?



瞬間、いろんな疑問が頭をめぐり、即行で

その人が持っていたペットボトルの棚を見に行ったところ

1本だけ、商品が抜かれた形になっていた。


その飲料は、自分も一瞬

「買おうかな」

と思った商品だったので、よくおぼえていました。


私は飲料の棚を最後に見てレジに並んだので

その時点の棚は、商品の抜けなく陳列されていたはず。


時間も時間だったので、そのコンビニにいた客は、

自分の直前に入店した、その男性と

レジに並んでいた女性、雑誌を立ち読みしていた女性、

そして私の4名しかいなかった。


未だ、それだけでは確定できないけれど・・・

8割方、「あれは万引きだった」と断定できるだろう。



前でレジを済ませた人がいつの間にかいなくなり、

私の番になっても、

外をずっと気にしてレジに目を向けないことを

訝しんだ店員が、怪訝な顔で私を見ていたので


「たぶん、いま出て行った男性、レジ済ませてないよ」


と告げたところ、


「男性ですか・・・?」

と慌てつつも、

どうして良いのか判らない様子。


レジには、少なくとも私が入店してからは男性が並んでいなかったから

焦っていたのだと思う。


無理ないなぁ、と思った。


この時の店員は、このコンビニで見かける様になったのは

この数ヶ月の韓国系の名前を持つ若い女性


もしかしたら、彼女にとっては初めてだったのかも知れない。

あるいは、これまでにも万引きされてたとしても

気づいてなかったのかも知れない。



「気をつけた方がいいよ」としか言えない自分


目撃の瞬間に躊躇った自分


こういう場面に出くわしたら、声を上げられると思っていたのに

実際にはなにも出来なかった自分



情けないなぁ、と 自己嫌悪です。



ちなみに、万引きの疑いがあるその男性は、

楽器を抱えていたので、

近くにあるスタジオハウスの利用客か、と。

このコンビニは常連の可能性もあるな、と。


「きみ、貧窮している訳じゃないでしょう!」

と、後からこみ上げる怒りとやるせなさが、

自己嫌悪と共に自分を苛んでいます。




人生初めて目撃した万引きは、

昨年末頃だったか・・・別のコンビニで

土曜か日曜の夕方のことでした。


明らかに、住所不定の装いの老年の男性で、

商品を手にする前から周りを気にして

ブリックパックのお酒を手に

よろよろと店を出て行ったところで、


店員に声をかけようかな?

と店員に目を走らせたら、

その男性は、そのコンビニでは常習犯なのか

学生バイト風の男性店員3名が目配せしていたので

「ああ、揃って見逃しているのか」

と悟りました。

しかも、オーナーには報告しないで

とも。



しかし、仕事がら、

フランチャイズオーナーの店舗経営状況と心理状況を

知らざるを得ない自分は、余計なおせっかいながらも

そこを見逃した、このコンビニの学生店員たちに


見逃すのがいいことか?


という憤りを感じ


「さっきの、本当に見逃してよかったの?」


と問うてしまいました。


店員たちは、バツが悪そうに

「ああ、まぁ・・・」

という返事をくれましたが。




この短期間で2回も万引きを目撃。

今まで、出くわさなかっただけなのか。

世界情勢がそうさせるのか。

わかりませんが。


でも、生活苦にしても。


楽器やってる余裕はあるじゃないか!


盗んだのは飲料、酒 = 嗜好品じゃないか!


最近、大手フランチャイズ店の報道絡みで

クローズアップされているけれど、知らないとは言え

私財投げ打ってコンビニ経営しているオーナーの生活を考えると

そこで嗜好品を盗む人って何事かよ!


盗みを見逃すってどうなんだ!?



余計なお世話だって、自分でも解っています。

でも、言わずにはいられなかったんです。


こんな性格だと、いつか刺されるだろうなぁ・・・。