私達だけの秘密。今回のタイトル文。さりげなく、面白おかしく使いたい。

 今週も目的語説明型から、文法的には使役構文と呼ばれるが、動詞によってその意味合いはかなり違う。

先ずは[make]を用いた目的語説明型。He always makes me laugh.

[make]の基本イメージは「力を加えて作り上げる」。[make+人+原型不定詞]で、人を原型不定詞の方向へ「ギュット」押す感じになる。He made me sad [happy] [nervous]. [make+人+形容詞]。主語が何らかの行為を通して形容詞の状態を作り上げた意味になる。Make yourself comfortable [at home]. かしこまっている相手に「くつろいで」と積極的に語り掛けている。My parents make me wash dishes. 文脈から有無を言わせぬ強制的なニュアンスが生まれる。The movie made me cry. In a good way, I highly recommend it. [in a good way]は「良い意味で」。My coach made me start over.  I was doing exercise wrong. [start over]は「やり直す」。[over again]なら「始めから」[over]は「上に円弧」。この広がりも中々つかみづらいもの。チャンクで覚えて使いたい。

 次は[have]を用いた目的語説明型。[make]と同じく使役構文に分類されるが使役の度合いが全く違う。[have]を「持つ」と訳せない生徒はいないが、それではこの動詞は全く使いこなせない。この動詞の基本イメージは「近くにある=位置関係」。動きが全くない「静的動詞」。I have a fountain pen. は万年筆を手に持っているわけではなく、所有権が自分にあるという、何の動きも感じられない文。したがって、ある状況を簡単に、当たり前に、さしたる動きや努力なく、してもらうときに使う。I‘ll have my doctor look at it. 「私は医者に診てもらう」。医者が患者を診るのは当たり前のこと。だから[have]が使われる。I‘ll make my doctor look at it.と[make]を使うと診るのを嫌がる医者に無理やり診てもらうことになる。I’ll have dinner ready by seven. 夕食の準備は普段からしていること。I need to have my hair cut.  I need to have my teeth checked.  髪を切ったり、歯を磨くことは日常ルーティン。Have the stuff bring you a smaller size ? That’s sure it’s too big for you. 店員が服を持ってくることは仕事の一つ。

 最後の目的語説明型は[let]。この動詞も使役動詞に分類されるが、前の二つとは全く違う。本来の意味は「軽いタッチの許す」。([allow]のようにカッチリとした「許す」ではない。)だから力を行使してさせるのではなく、事態が起こることを「許可する」「許す」。Don’t let me down. 直訳すると「私がガッカリするのを許さないで」。「ガッガリさせないで」と日本語では使役的になる。Don’t let him in.「彼を入れないで」。I’ll let you know.「私はあなたに知らせます」。Let me know. 「私に知らせて」。 Let me tell you. 「私はあなたに知らせます」。Let me try.「私にやらせてください」。 Let me see.「私に見せてください」。My dad won’t let me eat in my room.

 さてここからは、リポート文。先ずは[that節]

I’m sure that you’ll find something soon. リポート文は基本文型ではないが、重要度においては、全く引けを取らない。主語の思考、発言、知識などをリポートする「説明は後から」が生み出す形。節とは文の部品として使われる小さな文のこと。ただ語順が日本語と逆転するので習熟が必要だ。I think [believe] [know] that he is a good guy. He told me[promised me] [text messaged me] that. 動詞句には二語以上の塊が使われることもある。I’m afraid [positive] [aware] that he is lying.  I’m sure that you’ll get a job. You are more than qualify.「十分に資格がある」。I think that it’s a good job. We should give it a try.「ちょっとやってみる」。She text messaged me that she isn’t coming. Something came up I guess.「何か(悪いこと)が起こったのかな」。 

四方山話編

 大相撲名古屋場所が始まった。旭川出身、北の富士親方の解説が聞けなくなって寂しくなったが、舞の海修平さんが、自宅でテレビ観戦している北の富士親方が怒っていると言っていたので、一安心。

 一度は観戦したいと思っている大相撲。今場所も初日から尊冨士の休場で始まったが、また続々と休場が出そうな雰囲気。そこで思ったのが、観戦するなら絶対初日。そうすれば大体の力士の姿は見ることが出来る。もちろん横綱の土俵入りも見なくてはならない。なんせ両国界隈は横綱町なのだから。